12日の香港市場は反発。主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前日比446.28ポイント(1.75%)高の25976.79ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が145.07ポイント(1.62%)高の9079.35ポイントで引けた。
前日までの中国共産党による重要経済会議では、金融と財政で景気を支援する方針が決定された。今後の追加刺激策への期待が高まり、香港株式市場は反発した。米国株の上昇も投資家心理を下支えし、序盤から買いが優勢となった。また、香港域内の利下げ実施も好感された。香港金融管理局(HKMA)は11日、香港の政策金利の基準金利を0.25%引き下げて4.0%にすると発表し、即日から実施した。
ハンセン指数の構成銘柄では、保険やIT関連が堅調に推移した。中国人寿保険(2628/HK)が5.5%高、平安保険(2318/HK)が3.7%高、AIAグループ(1299/HK)も2.2%高と上昇が目立った。中国本土での政策期待が再燃するなか、金融・保険分野への資金流入が活発化した。加えて、テンセント(0700/HK)が2.4%高、アリババ(9988/HK)が2.3%高となるなど、主力ハイテク株も押し目買いが入り、相場全体の上昇を後押しした。
また、人工知能(AI)関連も高い。北京第四範式智能技術(6682/HK)が5.8%高、商湯集団(センスタイム:20/HK)が4.7%高、クラウドの金山雲(3896/HK)が3.6%高となった。中国当局が「AIプラス」行動の徹底方針が買い手掛かりとなったもようだ。
ほかに、インフラ関連も買われた。中国建築国際集団(3311/HK)が4.1%高、中国中鉄(390/HK)が3.2%高、中国交通建設(1800/HK)が3.0%高、華新建材集団(6655/HK)が4.4%高とそろって堅調な値動きを示した。
中国本土市場は4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.41%高の3889.35ポイントで取引を終了した。
いま読まれてます
記事提供: 
元記事を読む