29日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■ソフトバンクGや中小型株の一角に資金集中も
■Jフロント、3Q営業利益 20.4%減 406億円
■アルプスアルパイン<6770>国内省人化に200億円、来年度投資
ソフトバンクGや中小型株の一角に資金集中も
29日の日本株市場は、こう着ながらも先高期待から押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。クリスマス明け後の26日の米国市場は、NYダウが20ドル安、ナスダックは20ポイント安だった。経済発表もなく手掛かり材料に欠けるなかで、金利高や地政学的リスクが重荷になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円安の50695円。円相場は1ドル=156円50銭台で推移している。
2025年相場はあと2営業日となる。引き続き市場参加者は限られるものの、ある程度は海外勢の資金流入が期待されそうである。米国ではエヌビディアが買われたこともあり、半導体・AI関連株への物色意欲は根強いだろう。また、ソフトバンクG<9984>が1:4の株式分割によって手掛けやすくなることで、同社の動向が注目されそうである。伊藤忠<8001>、住友不<8830>、ブリヂストン<5108>など他の分割銘柄への資金流入も意識されそうだ。
日経平均株価は、26日の上昇で51000円台に迫る場面もみられた。足もとで上値を抑えられていたボリンジャーバンドの+1σ(50667円)を上回ってきてきた。同バンドが支持線として意識されてくるようだと、12日の直近戻り高値の51127.69円が射程に入ってくるだろう。+1σと+2σ(51336円)とのレンジに移行する可能性もあるため、+1σ水準での押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。
物色としてはソフトバンクGの動向を睨みつつ、半導体・AI関連株への資金流入が意識されやすいだろう。また、8月高値をピークに調整が続いていたグロース250指数は、ようやくリバウンドをみせてきている。上値を抑えられていた25日線を突破してきたこともあり、中小型株への個人投資家主体による資金流入が意識されそうだ。足もとで年初来高値を更新してきたトライアル<141A>やノースサンド<446A>、リブ・コンサルティング<480A>、FUNDINNO<462A>、ミーク<332A>、パワーエックス<485A>、BuySell Technologies<7685>などは引き続き関心が集まりやすい。
■Jフロント、3Q営業利益 20.4%減 406億円
Jフロント<3086>が発表した2026年2月期第3四半期の連結業績は、売上収益が前年同期比3.8%増の3281億2700万円、営業利益は同20.4%減の406億9200万円だった。
百貨店事業における国内顧客の売上、ショッピングセンター(SC)事業が堅調に推移した一方、昨年度に大きく伸長した百貨店事業の免税売上高が大幅に減少した結果、売上収益は前年同期から増加。営業利益は、静岡PARCOの営業終了決定に伴い事業整理損を計上したことが影響した。
■前場の注目材料
・日経平均株価は上昇(50750.39、+342.60)
・SOX指数は上昇(7207.64、+3.27)
・為替相場は円安・ドル高(156.40-50)
・米長期金利は低下
・高市早苗内閣による防衛費増額などの経済政策
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・アルプスアルパイン<6770>国内省人化に200億円、来年度投資
・サンコール<5985>電流センサー開発、安全装置と一体型
・トヨタ自<7203>来年の世界生産計画、HV好調で1000万台超
・東京電力HD<9501>原子力損害賠償・廃炉等支援機構、経営再建計画おおむね了承
・川崎重工<7012>防衛省が、2.5カ月指名停止、燃費データ改ざんで
・JVCケンウッド<6632>前後方の画像並列表示のドラレコ来月発売
・楽天G<4755>楽天モバイル、1000万回線契約突破、目標達成
・象印マホービン<7965>3カ年中計、28年11月期売上高1000億円
・リンテック<7966>専務執行役員・持田欣也氏、揺るがぬアジア注力
・TOTO<5332>取締役常務執行役員・竹内直幹氏、中国経験生かし海外拡大
・キリンHD<2503>キリンビール、新ピッキングシステム導入、パレット9万枚削減
・第一三共<4568>乳がん治療薬、中国で適応承認取得
・アシックス<7936>米に研究開発拠点
☆前場のイベントスケジュール
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