2026年2月9日に発表された、SANEI株式会社2026年3月期第3四半期決算説明の内容を書き起こしでお伝えします。
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新田裕二氏:みなさま、こんにちは。本日はご多忙のところ、ご参集いただき誠にありがとうございます。ただいまより、SANEI株式会社 2026年3月期第3四半期決算説明会を開催します。
私は、常務取締役執行役員コーポレート本部長の新田です。本日はどうぞよろしくお願いします。
本日の決算内容はご覧の順番で説明します。
業績サマリー 第3四半期は前年比増収

はじめに業績についてご説明します。
第3四半期は前年同期と比較して、売上高は4億8,700万円の増収となりました。
主な増収要因として、ホテル・飲食店などの非住宅分野を中心に、加飾水栓やデザイン性に優れた高付加価値製品の販売が堅調に推移したことに加え、ウルトラファインバブル関連製品や、予洗い水栓「プレパシュ+」の販売拡大が挙げられます。
引き続き、通期業績予想の達成に向けて、全社一丸となって取り組んでいきます。
業績サマリー 第3四半期は前年比増益

利益面では、原材料価格の高騰や万博関連費用の発生といった要因がありましたが、高付加価値製品の売上拡大および価格改定の効果により、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前年同期比で増益となりました。
業績サマリー 貸借対照表(B/S)

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末比5,700万円増加し、244億2,400万円となりました。
純資産は、同6億7,900万円増加の153億6,800万円となりました。
その結果、自己資本比率は前連結会計年度末比2.4ポイント上昇し、60.7パーセントとなりました。
TOPICS JIDAデザインミュージアムセレクション Vol.27を受賞

次に、今期の当社トピックスをいくつかご紹介します。
当社「sʌnei(サネイ)」ブランドの洗面用混合栓「SUTTO」および「YORISUTTO」シリーズが、「JIDAデザインミュージアムセレクション Vol.27」を受賞しました。
JIDA(公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会)は、1952年に日本で初めて設立された全国規模のデザイン団体であり、産業デザインの振興を目的として活動しています。
同協会は毎年、「今残すべき優れたデザイン」として「JIDAデザインミュージアムセレクション」を選定しています。
TOPICS 「DESIGN INSPIRE」に出展

2025年12月3日から6日に香港で開催された「DESIGN INSPIRE」において、JBMA(日本建築材料協会)パビリオンの出展企業の一社として参加しました。
会期中は、建築家やデザイナー、バイヤーをはじめとする多くの来場者にご来場いただき、日本ならではの「用の美」を体現した信楽焼洗面ボウルに対し、高い評価をいただきました。
TOPICS 岐阜新・第2工場竣工

2025年12月、岐阜工場内に新・第2工場棟が完成しました。
本工場は、新・第1工場棟に続く増設として、さらなる増産体制の構築および生産性向上を目的とし、組立工程の自動化にも取り組みます。
本事業は、国内外における高付加価値水栓の需要拡大に対応し、安定的な供給体制を確立することを目的としており、創業70周年記念事業の一環として位置づけています。
今後の取組み 着実に成長

売上推移については、2025年4月の建築基準法改正に伴う新築住宅着工件数の減少を背景に、市場環境は引き続き厳しい状況が続いています。こうした環境下においても、当社は目標達成に向けた各種施策に継続して取り組んでいます。
今後の取組み 販売ルートと事業展開

各販売ルートにおける主な活動は以下のとおりです。
管工機材ルートでは、非住宅施設を中心に高付加価値製品の販売強化に取り組みました。
リテールルートでは、ウルトラファインバブル機能付きの新製品に加え、混合栓シリーズ「IENI」が好調に推移しました。
メーカールートでは、新規企画において多数の採用を獲得し、引き続き堅調な状況を維持しています。
海外ルートでは、各国の協力会社・提携会社と連携し、新規市場の開拓を進めています。
今後の取組み 継続的な株主価値向上に向けて

次に、継続的な株主価値向上に向けた取組みについてご説明します。
円安および銅価格の急激な高騰により原価上昇圧力が高まる中、高付加価値製品や新製品の販売強化を進め、収益力の向上に取り組んでいます。
併せて、業務効率化やコスト削減の徹底、適切な価格改定を通じて、安定的な利益確保を図っていきます。
これらの施策を着実に推進し、引き続きPBR1倍以上の達成を目指していきます。
今後の取組み 年間配当金と配当性向

当社は、2025年12月に上場5周年を迎えました。これもひとえに株主のみなさまのご支援の賜物であり、心より感謝申し上げます。この節目を記念し、上場5周年記念配当を実施します。
2026年3月期の期末配当金については、1株当たり普通配当32円に記念配当5円を加え、1株当たり37円へ上方修正します。
なお、当社は将来にわたり安定的な株主還元を実現するため、「累進配当方針」を2024年6月25日に公表し、以降、同方針に基づいた配当を実施しています。
ESG活動について SDGs(持続可能な開発目標)

つづきまして、当社のESG活動についてご報告します。
当社は「SDGs宣言」に基づき、持続可能な社会の実現に向けた取組みを推進しています。
各施策の詳細については、当社ホームページをご覧ください。
ESG活動について 自然エネルギーを有効活用

当社は、2050年のCO2排出量実質ゼロの達成に向けた取組みを推進しています。
岐阜工場では、太陽光発電を活用した高効率インフラ設備の導入などを進め、カーボンニュートラルの実現を目指しています。
今後も「地球や環境にやさしいモノづくり」の実現に向け、環境負荷低減を意識した事業活動を継続していきます。
ESG活動について Co-Innovation Valleyに参画

当社は、岐阜県飛騨市における地域共創を目的とした「Co-Innovation Valley プロジェクト」に参画しています。
本プロジェクトは、2027年の開業を予定する共創拠点「soranotani」の開発を中心に進められており、同拠点には商業施設、温浴施設、子ども向け遊び場などが整備され、地域内外の交流促進と活性化を目指しています。
また、プロジェクトには2026年4月に開学予定のコー・イノベーション大学も含まれており、当社は設立を支援する「飛騨古川駅東開発株式会社」を通じて、教育分野への貢献も行っています。
当社はコーポレートメッセージである「水をつなぐ」のもと、まちづくり・ひとづくりに関する本取組みに賛同し、共創拠点における活動への協力や水まわり製品の提供などを通じて、地域社会とともに持続的な発展を目指していきます。
ESG活動について 「寺小屋事業」小学生工場見学会実施

2025年8月、岐阜県各務原市商工振興課からの案内を受け、岐阜工場近隣の小学生を対象に、ものづくり見学会を実施しました。
見学を通じて、働くことの意義を考える機会を提供するとともに、子どもたちの将来の夢や郷土愛を育む活動となりました。
ESG活動について 岐阜県各務原市パークレンジャー活動

2025年10月、航空自衛隊岐阜基地にて開催された「航空祭」にあわせ、来場者向けの駐車スペースとして当社駐車場を開放しました。
当社駐車場周辺に位置する「空の森運動公園」や「生命の森」は航空機撮影の人気スポットであり、当日も多くの来場者が訪れました。
航空祭終了後には周辺にゴミの散乱が確認されたことから、駐車場周辺を含めた清掃活動を実施しました。
これにより、地域のみなさまに気持ちよくご利用いただける環境整備に貢献しました。
ESG活動について 地域社会と共に

2025年3月、「中濃圏域障がい者総合支援推進会議」就労・雇用支援部会ならびに「ひまわりの丘障害者就業・生活支援センター」さまの主催により、「障がい者雇用先進事業所見学研修会」が当社岐阜工場にて開催されました。
本研修会は、障がい者雇用の促進および理解の向上を目的として実施されたもので、当社の障がい者雇用に関する取組みについて説明を行った後、工場内をご見学いただきました。
当社では今後も、一人ひとりの障がい特性に応じた職場環境の整備を進め、誰もが安心して働ける職場づくりに取り組んでいきます。
ESG活動について “ミャクミャク”ぬいぐるみを寄付しました

2026年1月、一般社団法人大阪市児童福祉施設連盟を通じて、「ミャクミャク」のぬいぐるみを寄付しました。
本寄付は、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりの一助となることを目的としており、同連盟を通じて大阪市内の各児童福祉施設へ届けられました。
後日、当社の取組みに対し、児童福祉施設のみなさまよりお礼状を頂戴しています。
今後も地域社会とのつながりを大切にし、継続的な社会貢献活動に取り組んでいきます。
事業概要 HISTORY since 1954

最後になりますが、「事業概要」および「企業情報」についてご説明します。
当社の創業からのあゆみについてご説明します。
当社は1954年の創業以来、「人類ある限り水は必要である」という理念のもと、蛇口やバルブなどの製品開発・販売を行っていきました。
この時代を、私たちは「点」の時代と位置づけています。
1980年頃からは、水道メーターから蛇口に至るまで、水道インフラ全体をカバーするものづくりを推進してきました。
この時期を「線」の時代と呼んでいます。
そして2018年頃からは、水まわりにおいて機能性や安全性に加え、リラクゼーション価値を提供することを目指し、水まわり空間をトータルに提案する「面」の取組みを進めています。
また、企業ドメインの拡大およびグローバル展開の加速に伴い、社名を「三栄水栓製作所」から「サンエイ」へと変更しました。
事業概要 HISTORY since 1954

2020年に東京証券取引所市場第2部(現・スタンダード市場)に上場しました。
2024年には岐阜県に新・第1工場を建設し、2025年には新・第2工場が竣工しました。
生産能力の拡充とさらなる生産性向上・効率化を目指した取組みを進めています。
事業概要 BRAND PORTFOLIO

当社のブランドは、以下の5つに分類しています。
左の「VERSE(ヴァース)」は、昨年新たに立ち上げた、ラグジュアリーを究極まで追求したブランドです。「人の五感に訴えかける」をコンセプトに、品位や質感、素材に至るまで徹底的にこだわったフラグシップモデルを展開しています。
中央の「sʌnei(サネイ)」は、著名なデザイナーとのコラボレーションによって生まれた、多様性に富んだグローバルモデルのブランドです。
右側の「SANEI(サンエイ)」は、社名を冠したブランドで、水まわりのあらゆるシーンに対応するスタンダードモデルを展開しています。
「WAILEA(ワイレア)」は、キッチンや洗面のオリジナル設計に加え、家具やアメニティの販売、ショップとショールームの機能を併せ持つブランドです。
「FURUSSO(フルッソ)」は、「極上のリラクゼーション」をコンセプトに、バスルーム空間を彩る高級バスタブのブランドです。
事業概要 Grazioso

「ヴァースブランド」の「グラツィオーソシリーズ」は、「iFデザインアワード2025」および「レッド・ドット・デザインアワード2025」において、バス部門で唯一となる「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を受賞しました。
昨年受賞した「ソロエシリーズ」に続き、2年連続2度目の「ベスト・オブ・ザ・ベスト」受賞となります。
「iF」および「レッド・ドット」は、いずれもドイツで70年以上の歴史を誇り、世界三大デザインアワードとして広く知られています。
事業概要 grooglo

「グルーグロシリーズ」も「iFデザインアワード2025」を受賞しました。
事業概要 sʌnei DESIGN COLLECTION

「sʌnei」は国内外で活躍する建築家など多様なデザイナーとのコラボレーションから生まれた個性豊かなシリーズです。
デザイナーたちが思い描く理想の空間にあわせて、十人十色のライフスタイルを提案しています。
事業概要 主な取扱製品

水栓金具に加え、キッチン、洗面、バス、トイレなど、水まわり全般に関する多様な製品を取り扱っています。
住宅内の水道配管や雨水利用システムをはじめ、スイス・スペイン製の洋風洗面器、信楽焼の洗面ボウルなど、総合カタログには6,000アイテムを超える製品を掲載しています。
また、標準品に加え、お客さまのご要望に応じた各種特注製品にも対応しています。
事業概要 SHOW ROOMS

次に、当社のショールームをご紹介します。
「ワイレア」は、水まわりをより上質な空間へと演出する水栓や家具、アメニティなどを取り揃えたブランドです。2007年に東京・表参道ショールームを開設し、2023年には大阪・御堂筋ショールームをオープンしました。
また、「フルッソ」はバスルームを“極上のリラクゼーション空間”へと昇華させるバスタブブランドです。東京・青山ショールームでは、フラグシップモデルである「ヴァース」を展示しています。
企業情報 社是

以上でご説明を終わります。ご清聴、誠にありがとうございました。
今後とも、SANEIに変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願いします。
