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日経は理論株価1万6772円前後で穏やかな動き、配当利回りが焦点に?(5/27)=日暮昭

当マガジンは日経平均の妥当な水準として統計的処理で求めた理論株価をもとに、足元の相場の位置づけを評価する材料を提供するものです。原則として日経平均と理論株価の位置関係を示すグラフと表に若干のコメントを合せて毎週1回配信いたします。皆様のより良い投資成果のための一助にして頂ければ幸いです。
※「理論株価」についてはこちらをご覧ください。(『投資の視点』日暮昭)

筆者プロフィール:日暮昭(ひぐらしあきら)
日本経済新聞社でデータベースに基づく証券分析サービスの開発に従事。ポートフォリオ分析システム、各種の日経株価指数、年金評価サービスの開発を担当。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。統計を用いた客観的な投資判断のための市場・銘柄分析を得意とする。

日経平均株価、5/26大引け時点の理論株価は1万6772円に

注目されそうな配当利回り、値動きは通常変動範囲内

今3月期の業績予想が出揃い、当コラム「理論株価で測る相場の位置づけ」も実質的な新年度入りとなりました。

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日経平均は通常の変動範囲の下側に近い水準で、通常変動範囲内での穏やかなスタートとなりました。今後、しばらく外部環境に大きな変化がなく通常変動範囲内での動きが続くとすれば、注目されるのが配当利回りです。

下図は2012年1月から2016年5月(2016年5月は26日)までの日経平均の月末値ベースの配当利回りを示したものです。

日経平均の配当利回り(月末値ベース)
2012.1~2016.5(2016年5月は26日まで)

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この間、日経平均は初期の8,800円台から2015年半ばの20,500円台まで大きく変動しましたが配当利回りは1.2%から2.3%の間で推移、直近の5月26日は1.79%となっています。

足元の通常変動の上側が1万8200円程度ですので、日経平均がこの上側に達した場合の利回りは計算上1.6%台となります。

今後、日経平均が通常の変動範囲内で推移するとすれば、マイナス金利下での利回り証券として見る視点も熱くなりそうです。

Next: 詳細グラフ:理論株価の推移/変動範囲の上限・下限/直近5日かい離率

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