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ロシアが本気で警戒『ポケモンGO』アメリカ陰謀説の意外な真実味=高島康司

ロシアが「ポケモンGOに米国情報機関が関わっている可能性がある」として国内利用を禁止した。日本や欧米では根拠のない陰謀論と受けとめられているが、実際はどうか?(未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ・高島康司)

※本記事は、未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ 2016年7月29日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

私たちポケモントレーナーは「ゲットされる側」なのかもしれない…

ロシアが『ポケモンGO』を禁止した、ウソのような本当の理由

すでに日本の主要メディアでも報じられているので周知だろうが、ロシア政府はロシア国内での『ポケモンGO』の使用を禁止した。その代わりにロシア政府は、モスクワ市政府監修の『ディスカバー・モスクワ』というロシアの歴史にゆかりのあるキャラクターを捕まえるゲームアプリを8月末までに提供するとしている。

ロシア政府が『ポケモンGO』を禁止した理由として、ロシア上院国防安全保障委員会のクリンツェビッチ第1副委員長は「群衆を集めたり特定の情報を拡散したりして、政変を起こす道具として使われる可能性がある」と指摘した。

また、ロシア共産党のポロネンコフ下院議員は「『ポケモンGO』はアメリカの情報機関によって作られた可能性がある」と言っており、こうした疑念が使用禁止に結び付いた可能性が高いと報じられている。

いずれにせよ日本や欧米では、これは根拠のない陰謀論をロシアがまともに信じた結果だとするニュアンスの報道がほとんどだ。

しかし、少し調べて見るとそうではないことがはっきりする。

『ポケモンGO』とCIAの人的・資本的繋がり

クレムリンは『ポケモンGO』の内部調査を行っており、その結果として『ポケモンGO』は、CIAやその他の情報機関が広範囲にデータを収集するために特別に開発されたアプリであることが明らかになったという。

クレムリンの調査機関によると、『ポケモンGO』にはユーザー情報の追跡を許可する機能が内蔵されており、非常に危険だとしている。

事実、『ポケモンGO』を開発した「ナイアンティック社」のCEO、ジョン・ハンケは2001年にグーグルマップとグーグルアースの実現に貢献した「キーホール社」を設立した人物だ。

「キーホール社」は2004年にグーグルによって買収されたが、もともとこの会社は、CIAが有望なベンチャービジネスへの投資を行うことを目的に2000年に設立した「インキュテル社(In-Q-Tel)」の出資で設立された。

さらに「インキュテル社(In-Q-Tel)」は、米国防省の「米国家地球空間情報局(NGA)」の出資でできた会社だ。この機関は、国家の安全保障に必要な地理空間情報の提供をおもな任務にしている。

『ポケモンGO』をジョン・ハンケの会社が開発したという事実を踏まえれば、CIAや「米国家地球空間情報局(NGA)」が、ゲームのユーザーからデータを収集する目的を持っている可能性は無視できないほど高くなってくる。

Next: 新たな情報兵器なのか?『ポケモンGO』の恐るべき潜在能力

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