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ビットコインは500万円に到達?2021年展望~大企業に買われてデジタルゴールド化=大平

<DeFiバブルとイーサリアム2.0>

2020年7月からは「DeFi」と言われる銘柄が上昇し、それが暗号資産(仮想通貨)市場全体に波及することになりました。

DeFiは分散型金融システムと言われ、プログラムで自動に暗号資産(仮想通貨)の取引、貸し借りや金利の設定を行うものになります。DeFiでは、大手のUNISWAP(ユニスワップ)がありますが、7月には24時間の取引が45億円を突破し、国内大手のビットフライヤーなどの取引所の取引高を超えるなど大きな注目を集めました。プログラムで動く取引所にこのような巨額の資金が流入され、そこで暗号資産(仮想通貨)をプールしたり、貸し借りをしたりと非常に驚くべきことです。

将来的にこのDeFiについては、銀行などにも普及する可能性があると言われています。DeFiの初期は年利10%や数十%などもあり、巨額の暗号資産(仮想通貨)を保有する投資家は預けるだけで大きな金利収入が入ってくるなど、資産を持つ者がさらに資産を持つことになりました。

そして、ビットコイン以外に2020年に注目された通貨が「イーサリアム」です。実は、DeFi銘柄のほとんどがイーサリアムのプログラムをもとに作られているのです。DeFiバブルは、イーサリアムがあったこそのバブルと言えました。

イーサリアムは、コロナショック時には1万2,000円ほどの価格まで下落しましたが、その後は6万円を突破するなど5倍のパフォーマンスに。ビットコインの上昇をも上回っています。

当メルマガでもその時にお伝えしていましたが、コロナショック時の暴落で私がもっとも多く投資した通貨がイーサリアムでした。イーサリアムは2020年に仕様をアップグレードする「イーサリアム2.0」が予告されていて、無事に12月1日、予定数量のイーサリアムが預けられることで「イーサリアム2.0」がスタートしています。

またちょうどその時に、2018年以来の高値である6万円を突破するなど、ビットコイン同様に大きな注目を集めました。イーサリアムの魅力についてはたくさん書きたいことがあるのですが、当メルマガの読者さんにはその都度お伝えしています。

<大手企業のビットコイン購入>

さらに2020年に注目すべき事柄の1つとして、大手企業のビットコイン購入があります。2020年8月から9月にかけて、米ナスダック上場企業のマイクロストラテジー社が、ビットコイン400億円相当を購入したことで大きな話題となりました。

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CEOは「ビットコインは先に誕生したどんなお金よりも堅固で強く、速くてスマートなデジタルゴールドだ」とコメント。また続けて「会社の資産を法定通貨、債券、株式、スワップ、インデックスファンド、オプション、不動産、コモディティ、貴金属、アート、無形資産に投資することを検討したが、最終的にビットコインを選択した。ビットコインは理想的な長期資産と考えられる」とも発言しています。

2020年末にビットコインが200万円を突破しても、まだ2017年末のように「バブルだ」と言われないのはなぜか。それは、このような機関投資家がビットコインを長期資産と捉えて保有していることと、世間一般では投資家たちが思っている以上に騒がれていないところにあるのでしょう。

このように2020年は暗号資産(仮想通貨)市場全体が飛躍した年と言えます。

2021年の暗号資産(仮想通貨)の展望

<ビットコインが決済として普及する可能性>

世界的決済会社のPayPal(ペイパル)は、2020年にビットコインを含む暗号資産(仮想通貨)決済を導入して大きな注目を集めました。
※参考:PayPal、仮想通貨売買に対応へ ビットコインなど4銘柄 – coinpost(2020年10月21日配信)

同社のCEOは「投機や貯蓄手段として『BUY&HOLD(買って保有)』されるよりも、これからは実際にビットコイン(BTC)を決済などに使用する場面が増えることになり、またそのうえでペイパルも役目を果たす」と2021年以降の展望を語っています。実際にペイパルでは、2020年に先行してアメリカからビットコインの取引をリリースしましたが、多くの需要からビットコインの発行が追いつかない状況となっています。

またビットコイン決済についてはもう1つ。NY証券会社取引所の親会社ICEが運営する暗号資産(仮想通貨)取引所「Bakkt(バックト)」は、ビットコインを含む決済システムを進めたいと語っています。2020年に実現はしませんでしたが、バックトはスターバックスやマイクロソフトと提携しており、2021年に暗号資産(仮想通貨)決済について何か動きがあるのではないかと考えています。

Next: 利用拡大の動きがあちらこちらに。2021年注目の通貨とは?

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