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3府県“まん防”適用は菅政権の自己満足。「やってる感」政治のオチは第4波突入か=今市太郎

緊急事態宣言のやや弱い版か

とはいえ、指定された市町村では、徹底的なPCR検査を行うなどの特段の施策があるわけではありません。もっぱらこの措置のコアな部分は、都道府県が事業者に対して以下を命じることができるとされています。

・営業時間の短縮や、従業員への検査受診の勧奨
・発熱などの症状がある人の入場禁止
・マスク着用など感染予防策を取らない人の入場禁止

ただ、同じ命令でも、非常事態宣言とまん防措置では命令に違反した場合の罰則が30万円の過料から20万円に減額されていますし、時短営業要請の協力金も安くなるようです。

非常事態宣言もこの「まん防」なるものも、基本的に共通するのは、感染者を徹底検査で抑え込むということよりも、医療の提供に支障が生じる恐れがある場合、つまり医療崩壊を阻止するのが大きな目的になっているようです。

しかも、非常事態宣言という国内での事実上のまったく強制力のないロックダウン状態に至らせないための特定地域限定措置に過ぎません。

感染者拡大状況が抑えられない大阪府が期待するような効果が果たしてあるのかどうか。かなりクビをかしげる状況です。

市民はほとんど国の言うことをきかなくなっている

新たな名称の措置ですから、多少は市民の関心も高まるのかもしれません。

しかし、すでに国民はこうした宣言だ措置だという仰々しい名称のお触れにまったく反応しなくなっています。

市中を見渡してみましても、ほとんど花見から飲食に至るまで、自粛が進んでいるようには見えないのが実情です。

効果はあるのか、それともないのか。それは、この措置の実施後2週間が経過してみれば、感染者の推移に現れるものと思われます。

絶望的なのは、結果を見なくても容易に想像できるところにあります。

Next: 感染拡大は菅政権の人災。ワクチン接種もまったく進まず

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