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リストラも我が子の発達障害も怖くない。富裕層が実践する「コンティンジェンシープラン」で人生を楽にする方法=午堂登紀雄

つねに一石二鳥の考え方

「一度の行動が複数の収入を生む」とは、たとえば私の仕事のひとつでもある書籍執筆を例に取ると、まずは紙の本として書店に並びますが、同時に電子書籍化されますから、仮に絶版になっても電子書籍としてロングテールとして販売することができます。

あるいはコンビニ版のペーパーバックとして復活することもあります。

さらに、「自分がお金を払っていることを自分で事業化する」という発想で購買行動をしています。

たとえば、私はスポーツジムに通っています。そこで、「どうせ自分も通うのだから、自前でスポーツジムを作ったらどうか?」。プロテインを飲んでいますから「どうせ自分も飲むのだから、オリジナルブランドのプロテインを作ったらどうか?」などと考えるようにしています。

それで実際に始めたのが、いまは妻が運営している「ボイストレーニングスクール」と「子どものリトミック教室」です。

実際にやるかどうかはともかく、そういう発想で見れば、自分がお金を払っているサービスのビジネスモデルを分析し、自分ならどうしようかとアイデアを考える習慣がつきます。

発達障害の長男に備えて

自分の子どもの進学についても、二段構えのコンティンジェンシープラン(代替計画)を想定しています。

私の長男は発達障害で、その中でも自閉症という診断を3歳のときに受けています。いま6歳で小学校にあがりました。

しかし、自閉症児は低学年では学習が遅れることが多く、空気を読めずトンチンカンな発言をすることも少なくないため、いじめの対象になりやすいことがわかっています。

授業についていけなければ勉強が嫌いになり、学校も嫌いになる可能性があります。いじめに遭えば、それはもっと顕著になるでしょう。いじめではなくても、とくに子どもの持つ純粋さはある意味残酷であり、それが不登校や引きこもりの原因になったりもします。

そのため、先を見据えて起こりうる問題を想定し、それに備えた選択肢をいくつか持っています。

まず小学校は特別支援学級にしました。支援級であれば少人数制で比較的きめ細かな指導を受けられるので、メンタル面での心配はそれほどなさそうだからです。

ただし進度が遅く、日本の進学ラインからは落ちこぼれる可能性があります。途中から普通級に移ることは可能ですが、先ほどの問題が起こって学校をドロップアウトする可能性が想定されます。

保育園に通っているときでも、「保育園行きたくない!」「保育園楽しくない!」と言っており、別の保育園に転園して収まりました。おそらく彼にとっては、自分の興味関心とは無関係に行動を強要され、周囲の園児と同じようにふるまわなければならないという環境が苦痛なのでしょう。

ということは、仮に支援級から普通級に移れたとしても、日本の学校システムそのものが合わない可能性があります。

公立校がダメなら私立校への転校ですが、私立は学校ごとの伝統や校風が色濃く出るため、本人との適性が重要になります。それで仮に学校が合わなくても無理に通わせることをせず、変えればよいと思っています。

ただし私立の場合、成績次第では転入できない可能性があります。自由奔放という校風の学校に限って超難関の名門校であることが多く、入学するだけでも高い学力が必要だからです。

息子はおそらく学校の勉強では遅れる可能性があり、この案はちょっとハードルが高いかもしれません。

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