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バフェットの投資がコロナで変化。ウェルズ・ファーゴ「全株売却」が持つ意味=児島康孝

著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイが、金融機関ウェルズ・ファーゴの保有株式を全株売却したことが明らかになりました。バークシャーの金融株と言えばウェルズ・ファーゴだったのですが、いったい何が起きたのでしょうか?(『「ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!」連動メルマガ』児島康孝)

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バフェット氏、投資を大転換?

ロイター通信によりますと、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイは、保有する米銀大手ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)の株式をほぼ全て売却しました。
※参考:米バークシャー、Wファーゴ株ほぼ全て売却 1989年から投資 | ロイター(2021年5月18日配信)

バークシャーが17日に規制当局に提出した文書で明らかになったとのことです。

アメリカの著名投資家で「オマハの賢人」とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏は、ネブラスカ州オマハに本社を置く投資会社バークシャー・ハサウェイのCEOです。

バフェット氏は「バリュー投資」の超有名な投資家で、わかりやすいビジネスにまとまった投資を行います。そんなバフェット氏の行動の一挙手一投足に、世界の投資家が注目しています。

そのバフェット氏が、金融株の中ではお気に入りだったウェルズ・ファーゴの全株を売却してしまったようなのです。

バリュー投資の代名詞バフェットが「全株売却」した意味

ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo & Company)は、カリフォルニア州サンフランシスコに本社があるアメリカ有数の金融機関で、なんといってもバークシャーが1989年から投資を続けてきた金融機関です。

バフェット氏といえば、ウェルズ・ファーゴ。あるいは、バークシャーといえば、ウェルズ・ファーゴというように、金融株の中では中核投資銘柄でした。

保有比率はウェルズ・ファーゴの発行株式の1割近くに及び、バークシャーは筆頭株主でした。

バフェット氏の投資スタイルは「バリュー投資」ですから、拙速な投資はほぼ行いません。安定した投資手法なのです。

そのバフェット氏がウェルズ・ファーゴの全株を売り払うというのですから、世界の投資家・経済メディアも驚きました。

Next: 顧客を裏切ったウェルズ・ファーゴ。バフェットの投資手法にも変化?

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