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いま家を買うのは損か得か?コロナとウッドショックで価格上昇、マイホームと投資物件で異なる購入戦略=姫野秀喜

マイホームは欲しい時が買い時

それでは、マイホーム購入は1~3年くらい待つのが良いのでしょうか?

答えは、NO(ノー)です。マイホームは欲しい時が買い時です。短い人生、少しでも長く快適な住まいで過ごすほうが良いと思います。

大手一戸建て建築メーカーのオープンハウスの試算によれば、一般的な住宅(4,400万円)に対し、ウッドショックによる価格上昇は36万円程度とのことです。

つまり、ウッドショックにより、マイホーム価格は約0.8%上昇するということです。

数千万円もするようなマイホームを買う時に、たったの1%未満の価格上昇を嘆いて、購入タイミングを逃すのは得策ではないと思います。

マイホーム購入は、子どもの就学や、転勤など、本人のライフプランに合わせて行うのがベストタイミングです。なので、多少の価格上昇は気にせず買いましょう。

2022年まで待つのもアリ

ただ、どうしても気になるという人は、来年くらいまで待てば良いと思います。

ウッドショックによる価格上昇の金額が、36万円と考えると、月々6万円の家賃 × 6か月分ですので、6か月程度家賃を払って購入を待つのであれば(6か月後に価格が下がったとすれば)下がった金額と家賃分とがトントンくらいになるからです。

逆に、1年・2年とマイホーム購入を待つのであれば、その間ずっと家賃を払い続けるわけですから、待てば待つほど、値下がり幅が大きくないと損する可能性が高まります。

値下がりを待つといっても半額になることはありませんから、マイホームを購入することにより、節約できた家賃と比較しながらいつ購入するのが良いかを冷静に検討してください。

いま投資物件は異常な高値。下がるまで待つのが正解

次に、投資物件についてです。

投資物件は2021年の1月からの緊急事態宣言を受けて、壊滅的に物件数が減少しています。全体の物件数が減少しているため、投資の最低ラインである利回り8%以上の物件も減少しています。

下図は弊社で毎日チェックしている物件のうち、東京23区内で「利回り8%以上、再建築可能、所有権」の最低ラインを超えた物件数の推移です。

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この図を見てもらうと明らかなように、コロナ以前の2020年1月くらいまでは、月に平均20件程度は投資の最低ラインを超える物件が出ていましたが、最初の緊急事態宣言で10件前半に減少し、2021年の1月以降は月に数件程度と、利回り8%以上のまともな物件数は壊滅的な状況に陥っています。

たとえ、全体の利回りが下がっているからといって、利回り5%や6%などの“満室でもキャッシュフローがマイナスになるような物件”を購入してはいけないので、皆様には「絶対に利回りの低い物件(価格の高い物件)は買うな!」と口を酸っぱくして言っています。

そのため、投資家の多くからは「利回りが低すぎて(物件価格が高すぎて)購入できない……」という怨嗟の声が毎日のように届きます。

皆さん、安心してください。皆さんが「購入できないのは当たり前」です。

Next: 購入できないのは当たり前。焦ってダメ物件を掴まないよう注意

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