焦ってダメ物件を掴まないこと
次の図はコロナ以前(2020年1月以前)に、まともな投資物件を購入できる人を100人とした場合に、コロナ以降ではどうなったのかを試算したものです。
これを見ると、コロナ以前では100人の投資家が物件を購入できていたのに、2020年ではおおよそ68~65人しか物件の購入ができない状態になっています。
そして、2021年の緊急事態宣言下ではコロナ以前と比べて、たったの15人しか購入できない状態になっていることがわかります。
つまり、皆さまの「購入できない……」という肌感覚は統計的にも正しいのです。
マーケットがこういう状態ですから、無理して買う必要はありません。皆様の努力が足りないのではなく、マーケットが異常なのですから、買わなくていいのです。
イヤ、むしろ買ってはいけないのです。
ウッドショックによるマイホーム価格の上昇率0.8%なんて生易しいものではありません。マイホームとは異なり、投資物件は20%以上割高になっているものもあります。
こんな状況下で投資物件を売りに出している業者の多くは、生き馬の目を抜くマーケット感覚のある玄人です。マーケットが値上がり傾向であれば躊躇なく1割・2割価格を上乗せしてきます。
そんなマーケットの状況下で焦って不動産投資を始める必要はありません。物件を高値づかみすることは、不動産投資での成功から遠ざかることに直結しますから、絶対にやめましょう。
ということで、マイホームと投資物件で購入すべきかどうか判断がわかれるところです。
マイホームは買いたい時が買い時ですが、投資物件は高値が落ち着くまではしばらく様子見です。どちらを購入するにせよ、目の前のマーケットの短期的な動きに惑わされることなく、冷静に判断してください。
※参考資料:林野庁「木材輸入の状況」「木材貿易の現状」, 木材貿易対策室, 農林水産省, 木材価格統計調査(e-Stat), 木材製品卸売価格累年統計, 木材製品価格(品目・規格別)
本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2021年7月4日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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