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日本も逃げられぬ「五輪後は不景気」の法則。11月に来る“負の経済効果”と相場急変に要警戒=今市太郎

東京五輪が終わったあとで気になるのは、国内経済にお決まりの「五輪後の不景気」がやってくるのかどうかです。経済効果の試算は多くて2兆円、費用に4兆円以上かかったとされています。「儲からなかったから、落ち込みもない」という楽観論も聞かれますが、果たしてそうでしょうか?(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2021年8月12日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

五輪のあとには「不景気」がやってくる

東京五輪のオリンピック部分がようやく終了しました。

無事に開催できたと言えるのか、コロナ新規感染の爆発に寄与したのかは、はっきりとはわかりません。

ひとつ気になるのは、このあと、国内経済にお決まりの「五輪後の不景気」がやってくるのかどうかということです。

これまでの開催国では、必ずと言っていいほど、開催後にはかなりの景気後退を余儀なくされたもの。

本邦も64年の五輪の翌年には不景気に見舞われ、金融業界では深刻な証券不況に見舞われたものです。

経済効果は“ほぼゼロ”に等しい

今回の東京五輪の経済効果については、複数の金融系のシンクタンクがその額を算定しはじめています。

少ないところでは1.6兆円、多くても2兆円程度とされています。

五輪費用が最終的に4兆円以上の支出となれば、この経済効果の部分は収支のプラス部分だけ取り出したものにすぎません。

つまりは、何ら儲かっていないことを示唆することになっている点が気になります。

こうなると五輪後に景気後退を心配するかどうかは、かなり微妙な状況になっているといえます。

Next: 「儲からなかったから、落ち込みもない」という楽観論

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