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「小池首相」誕生シナリオは消滅へ。五輪延期で狂った与党の選挙戦略、国民が選んでいない菅政権に審判が下る?=江守哲

国民に選ばれたわけではない菅政権

これまでの失態の積み重ねで起きていることは、菅政権の不支持率の急騰である。

さすがに国民も気づき始めたといえるだろう。秋の衆院選が楽しみである。どのような結果になるのか、早く見てみたいところである。結果を見れば、いまの国民の考えが正しいのかどうかもわかるだろう。

現政権を容認するような、残念な国にならないことを祈るばかりである。

ちなみに、菅首相は国民に選ばれていないことを忘れてはならない。選挙をクリアしていないのである。

安倍氏が首相を降りたからそのまま横滑りとなっただけであり、菅氏が首相になることを前提とした選挙をクリアしていない。この点は実はきわめて重要である。

つまり、次の衆議院選挙は、菅氏および菅政権を容認するかどうかの選挙になる。どのような結果が出るのか、本当に楽しみである。

野党の存在感はゼロ。自民党の勝利は確実か

しかし、さらに残念なことがある。それは、野党の存在感がゼロであることである。これでは「政権選択選挙」にはならない。

その結果、自民党が勝利する可能性はかなり高いといえる。

自民党のすごいところは、ピンチになると必死に選挙活動を行い、死に物狂いで議席を確保するところである。これはすごいことである。このすごさは、残念ながら野党にはない。

したがって、結果は見えているともいえる。その意味では、やはり面白みがない選挙になるだろう。国民に選択の余地がないというのは、きわめて残念であり、不健全である。

優秀な人が政治家を目指さない時代である。これは官僚も同じであろう。劣悪な職場環境で身を粉にして働いても、何も残らない。尊敬もされない。そもそも、国民のために働いているという意識も薄いだろう。

これは政治家も同じである。同じ人間が長くやることで、新鮮味はなくなり、日本は活性化しなくなる。

一部の長老は今回の衆院選に出馬せず、引退するとしている。大いに結構なことである。どんどん辞めるべきである。

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