菜食主義者向けのフェイクミートを始め、新技術を使ったフェイクフーズが次々と生まれています。そして、ついに環境問題に配慮した「食べられるプラスチック」が登場しました。(「浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』」浜田和幸)
※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2021年11月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。
見た目も味も“本物の肉”と変わらぬ「フェイクミート」
世界ではフェイクニュースとフェイクフーズが凄まじい勢いで広がっています。
フェイクニュースといえば、アメリカのトランプ氏の十八番です。今でも、「前回の大統領選挙では集票マシーンが不正に操作され、自分の票が少なくされてしまった」と主張しています。共和党支持者の間では、このトランプ発言が信じられているようです。
それと似たように、見た目も味わいも本物の牛肉や豚肉と同じような、大豆などを原料にしたフェイクフーズが市場に出回るようになってきました。
アメリカではマクドナルドやケンタッキー・フライド・チキンまで、そうした穀物や植物を加工したお肉のようなフェイクフーズを提供するようになっています。
スーパーマーケットでも「ビヨンド・ミート」や「インポッシブル・フーズ」というブランド名で売られており、人気を博しているほどです。
技術を応用して「ワクチン入り野菜」も!?
実は、このような人工肉を製造する技術を応用して、レタスやほうれん草などサラダの材料の野菜にコロナウイルス用のワクチンを注入した遺伝子組み換え野菜がすでに出始めています。
ファイザーやモデルナのワクチンに使われているメッセンジャーRNA溶液を野菜に移植することで、日常的に感染対策が可能になるとの触れ込みです。
全米科学財団が開発予算を計上したとのニュースも流れてきました。
ついに「食べられるプラスチック」開発へ
そんな中、新たなビッグニュースが香港から届いています。
何かといえば、「食べられるプラスチック」が開発されたというのです。
このところ海洋汚染の原因となっているプラスチック製品ですが、今回の新製品は「環境問題解決の切り札になる」ということで期待が高まっています。
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