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ウクライナ大統領“オンライン演説”熱望も「前例がない」で右往左往の日本。英議会ではシェイクスピア、米議会では真珠湾…日本向けの“煽り”に注目か

ロシアによる軍事侵攻を受け窮地に陥るウクライナのゼレンスキー大統領が、日本の国会においてオンライン形式での演説をしたいと希望しているのを受けて、政府内や与野党などが浮足立つ事態になっているようだ。

報道によると、ウクライナからのオンライン演説の打診は、15日に大使館を通じて日本政府にあった模様。ゼレンスキー大統領によるオンライン演説は、すでにこの数日でイギリスやアメリカの議会でも実施されている。

当初は「前例なし」で実現困難との声も

首都・キエフの目の前までロシア軍が迫るなか、ウクライナ側としては各国議会での演説を通じて、さらなる国際的な支持を取り付けたいところ。しかも、戦況が戦況だけに大至急……というのがウクライナ側の切なる願いなのは間違いなさそうだが、日本側の対応を見ると、その切迫ぶりをまったく理解していないようだ。

まず、ウクライナ側から打診を受けたタイミングで報じられていたのが“技術的な問題もあり、実現するかは不透明”という話。もちろんこれは日本側の問題で、具体的には国会でオンライン演説の前例がなく、スクリーンやプロジェクターなどの設備がないことから、実現するかは分からないという声が、政府・与党内からあがったというのだ。

要は“前例がないから”ということだが、とはいえスクリーンやプロジェクターなどの設備がないという問題も、近くの家電量販店にでも行けば、すぐにでも解決してしまう話。それだけに、この何とも無能丸出しな反応に対しては、SNS上から「死ぬほど恥ずかしいニュース」「もうちょいまともな言い訳を考えろ」などと、当然のごとく批判の声が殺到する格好に。さらには、相変わらず“オンライン”“リモート”といった類への対応がトロい点に関しても、「コロナの2年何してたの感」などといった声があがっている始末だ。

いっぽう与野党の間では、国会でのオンライン演説の実施する点では一応は方針が一致しており、現在は調整が続いている段階のようだが、そんななか立憲民主党の泉代表からは「他国指導者の国会演説は影響が大きい」「演説の前に『首脳会談・共同声明』が絶対条件だ。演説内容もあくまで両国合意の範囲にすべき」との発言も。

これら以外にも、通訳の手配にも時間がかかるといった問題もあったりするなどして、結局のところ今週中の実施はもはや難しく、今のところ3連休明けの来週以降になる見通しとなっているようだ。

日本向け演説でゼレンスキー大統領はどう“煽る”のか?

いっぽう、すでにイギリスやアメリカ、さらにカナダの議会などにおいてオンライン演説を行っているゼレンスキー大統領。8日に行われたイギリス議会での演説では「生きるべきか、死ぬべきか?」という、英国の偉大な劇作家であるシェイクスピアの言葉やチャーチル首相の話などを挙げながら、ウクライナへの支援を訴えている。

また16日には、アメリカ連邦議会の上下両院の議員を前にオンラインでの演説を行ったゼレンスキー大統領だが、その際にキング牧師の話とともに引き合いに出されたのが“パールハーバー”、いわゆる旧日本軍による真珠湾攻撃だった。確かに、アメリカ国民を煽るための話題としてはベターなチョイスである感もあるものの、これには日本国内から少なからず批判的な意見が上がっており、「寄付返せ」といった声まで飛び出している。

いっぽうで、イギリス議会ではシェイクスピア、アメリカ議会ではパールハーバーなどを引き合いに出すことで、同国民の感情に揺さぶりをかけようとしているゼレンスキー大統領の演説。となれば、日本向けの演説はどうなる?といった予測も、SNS上では盛んに行われており、なかでも「シベリア抑留」「北方領土の不法占拠」「日露戦争」「唯一の被爆国」には触れてくるのでは……との声が多いようである。

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とはいえ、カナダ議会における演説のように、これといったお国柄ネタには触れない内容になる可能性も無きにしも非ず。そのことも含めて、来週以降には行われる見通しだというゼレンスキー大統領のオンライン演説に、今から注目が集まっている状況だ。

Next: 「米議員がどこに響くかをよくわかっていますね」

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