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なぜ原油価格の乱高下は止まらないのか。需給にこだわるバイデン政権が見落としていること=角野實

原因を追求するよりも戦略を変えればうまくいく

たとえば、私は香港株と日経の相関性をみていますが、これは因果関係ではなく、相関関係であることには変わりがないのですが、香港が上昇すれば、日経も上昇、という連鎖を繰り返します。

戦略として相関性ですから、信頼性は少ないですがそれを信用するほかない、ということです。相関性が崩れれば、その戦略を放棄すればよいだけです。

バイデンはロシアによるウクライナ侵攻を的中させているのですから、それを徹底的に遂行すると、ロシアの侵攻が報道によると止まっている、とのことですから、その先読みを徹底的に追及することによって、ウクライナ有利の展開を作り出せることでしょう。

一方のロシアは、当初の作戦から報道を見ていると、変更がないように思われます。ウクライナにおいてはロシアが劇的な戦略の変更がないと厳しい戦いになる、ということになります。

何が言いたいかといえば、原因を究明しても、そこから出る戦略を間違えると、ちっともうまくいかない、ということです。

しかし、そもそも原因を究明といっても、みなさんもご経験があると思いますが、何かわからなかいけど体に痛みがある、医者に行ってもその原因がわからない、だから鎮痛剤などを使い対処療法を行う、それが一般的です。しかし、それをずっと繰り返していてもコストと時間の無駄になるのは当然です。そして完治もしない。結果、人生全体の無駄、コストになる。だから、わからなくても痛みの原因を徹底的に考えるほかないのです。

言えることは体の痛みというのは、何らかの自分の不摂生によって起こるもので、正しい姿勢や健康管理をしていれば起こり得ないものだ、ということです。自分の体のことは自分が一番よく知っており、もちろん医者などよりも、そういった身体の不調というのは自分自身の責任なのです。他人から外傷を負わされても、それも本人の責任なのです。

原因がわからないことは世の中にはたくさんあります。しかし、基本的には、その原因を究明することがみなさんや私自身の時間やコストの節約になると私は思います。ガン患者にいくら鎮痛剤を投与しても、治らないのと一緒のことで、ガンを切除しなければずっとその痛みに苦しむことになるだろうな、ということは誰でもわかることだと思います。

その改善方法には当たりや外れがあると思いますが、外れの方法を一生懸命やって、結果が出ないと嘆いている人をたにくさん見かけます。

私からすれば方法を変えればいいのにと思います。

胡錦涛・オバマ会談で資源価格が高騰した過去を思い出せ

胡錦涛・オバマ会談で、G2構想をオバマが蹴ったことによって、エネルギー・資源価格の高騰を招きました。バイデンはその過去を忘れています。就任直後にプーチンを人殺しと呼び、また今回も人殺しと呼びます。

その結果、起こることはインフレのさらなる高進だろうな、とは思います。

中国に対しては、生意気な口調でロシア制裁同調を求めます。それが国際社会の要求だと。中国は、その前に中国制裁を緩和せよ、と言います。この交渉、うまくいくとみなさん思いますか?

G2構想とん挫の後に、チャイナショックが起こり、結果として資源の高騰が終わりました。そして今、再び、資源の高騰が起こっているのです。

バイデンのあまりにも人を小ばかにした態度、これを改めないと私はダメだと思います。

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