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なぜ原油価格の乱高下は止まらないのか。需給にこだわるバイデン政権が見落としていること=角野實

戦争の長期化は双方の損失

アフガンからの撤退は、コストをいくら払い続けても、結果が出ないから撤退しただけの話で、決してバイデンの手柄ではないと私は考えています。誰だって、あれだけの戦費を投入して結果が出なければ、月日が経過すれば冷静になり、撤退をします。当然の判断をしただけの話です。

これはゲーム理論の典型的な人間の錯誤、バイアスの間違いの典型です。

そのゲーム理論でいけば、プーチンも長期化をさせてはいけない、とわかっているはずですが、これだけのコストをかけているのですから、最終的には大損とわかっているはずなのに、意固地になって撤退できない可能性もある、ということです。

まだウクライナに対してロシアの敗北と決定づけることはできませんが、いまの戦況を、事実だけを見ているとそうなる可能性も否定できません。

しかし、ロシアが譲歩する、停戦交渉で見せるロシアの譲歩なんてたぶんウソっぱちだろうな、と思います。停戦交渉などまとめる気はないだろうね、と私は思っています。ウクライナのつよがりもいい加減にしろよ、と思います。

ともかく原因をみつけ、それに対して正しい戦略を行うだけの話なのです。

因果関係が見られる2つの指標

今、私が示している中で正解だと思われる項目は私の中では2つあります。いろいろな材料を示しすぎていますので、ほかにもあるかもしれませんが、私の中では2つあります。

・香港株50種と日経平均の連動性
・アメリカのGDPとNYダウの関係性

香港株については、周知のとおりですので割愛をします。ダウに関して、記していきます。

GDPはアメリカの前年比は5.6%です。そして昨日(3/22)朝のNYダウの引け値は前年比で5.67%です。以前、アメリカの代表的な株価でダウとナスダックが前年比プラスマイナスゼロになったと記し、この場合は戻るか、停滞するか、突き抜けるかのどれか、と記し、突き抜ける可能性が高いと記したような記憶があります。

しかし、結果はセオリー通りの戻りという現実があります。このGDPの前年比を見た場合、10-12月の前年比が5.6に対して、昨日のNYダウは5.67だ、と言っているのです。参考までにほかの、インデックス、SPは年間比で13.34高、ナスダックは9.94です。

そのほか、人民元と資源、エネルギーの関係も有効だと考えています。しかし、昨日の人民元の対ドルレートは若干の人民元安だよ、という声もあると思います。

これも年間比でみると、人民元高が進行をしていますので、昨日との比較ではなく前年比で見ておくことも大事だ、と記しておきます。

Next: 当たっている相関性を大事にして作戦を変える

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