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日本政府には頼れない「インフレ貧乏」をどう防ぐ?今日からできる3つの資産防衛策。物価上昇に強い7銘柄も=栫井駿介

<インフレで預貯金の意味がなくなってしまう>

また、物価の上昇に対して預貯金が実質減ってしまう問題が起きてきます。

これは何故かというと、仮に現在100万円持っていってそれを預金していたとしても、今まで100円で買えていたパンが300円や500円になってしまうと、生活が苦しくなってしまいますよね。

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特にこの影響を受けるのが年金生活者です。

年金生活者は年金と現預金の取り崩しで生活しているケースが多いと思いますが、現預金というのは物の価格が上がることによって、相対的に意味のないものになってしまいます。

また、年金そのものもマクロ経済スライドといって、ある程度はインフレに沿って年金の支給額も上がるようになっていますが、インフレの上昇率よりは年金の上昇率は上がらない仕組みになっています。

従って、インフレが起きるタイミングで、高齢者が苦しい状況になってしまうわけです。

<金利の上昇>

インフレになると金利の上昇も起きます。

政府はインフレをいつまでも放置することはできないため、対策の1つとして金利を引き上げることがあります。金利を引き上げると世の中に出るお金の量が減るため、インフレを抑える効果があると言われているためです。

もっとも、いま起きているのはこの逆で、金利をガンガン引き下げたため、インフレのマグマがたまっている状態だといえます。

<物不足になる可能性>

日本円だけがインフレになった場合は円安になります。では、円安になると、具体的にどういうことが起きるでしょうか。

今までパンを1ドルで輸入していたものが、円の価値が3分の1になって3倍のインフレになってしまうと、300円必要になるということになります。

日本は食品に限らずあらゆるものを輸入しています。日本円が弱くなるということは、そもそも輸入できる物資の量が限られてしまいますので、一時的に物資が足りなくなることも起こり得るわけです。

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