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日本政府には頼れない「インフレ貧乏」をどう防ぐ?今日からできる3つの資産防衛策。物価上昇に強い7銘柄も=栫井駿介

<通信インフラ:NTT>

次に通信インフラです。ここに関してはNTTデータ<9613>が盤石ではないかと思います。

少し前にNTTドコモをTOBしています。NTTの成長はドコモによって支えられていましたが、それをぜんぶ取り込むことによって最近では新しい料金プランをはじめるなど、大きな動きが見られています。

NTTデータも含め、やはり社会に必要とされる企業であるため、大きく伸びることは難しくなりますが、非常に盤石であるといえるでしょう。

NTTデータ<9613> 日足(SBI証券提供)

NTTデータ<9613> 日足(SBI証券提供)

現在は無理に買う局面ではないかもしれませんが、インフラの銘柄なのでインフレにも強いということが言えます。

<証券:SBIホールディングス>

証券ではSBIホールディングス<8473>です。

インフレになった場合、名目上の株価というものは上昇傾向にあります。その中でSBIホールディングスはネット証券の最大手であり、様々な投資分野に事業投資を行っているため、インフレになった際もプラスの追い風を受ける可能性が非常に高いです。

口座開設数でも大手証券会社と遜色ない水準にまで伸ばしており、盤石なところに来ていると言えるでしょう。

業績に関しても、利益は市場に左右される部分も大きいため上下していますが、長期で見ると上昇傾向を描いています。特に事業投資が上手くいっており伸びているようです。

SBIホールディングス<8473> 日足(SBI証券提供)

SBIホールディングス<8473> 日足(SBI証券提供)

一方で、証券の手数料無料化が波及して苦しい部分もありますが、さまざまな取り組みを行ってそこを補っていくと見られます。

インフレというのは資産価格も上昇することになるため、そうなればさらに動きが活性化してSBIの収益になると考えられるでしょう。

質屋:コメ兵HD/バリュエンスHD

最後の2銘柄は質屋関係で、コメ兵HD<2780>、バリュエンスHD<9270>です。

質屋は貴金属やブランド品等を安く買取りますよね。インフレになると物価が上がるため、例えばブランドバックなんかは当然価格が上がります。すると、安く仕入れて高く売るというのをしやすくなってきます。

そんな質屋銘柄でまず挙げるのが、目利きに定評のあるコメ兵です。

コメ兵HD<2780> 日足(SBI証券提供)

コメ兵HD<2780> 日足(SBI証券提供)

さらにもう1つ挙げるのはバリュエンスです。今破竹の勢いで店舗数を増やしている銘柄で、具体的なもので言うと「なんぼ屋」です。最近、店舗を街中で見るようになってきたと思いませんか?

実は同社はブランド品・貴金属等を買い取って海外に売るという独特の仕組みを持っています。
日本のものは品質に定評があるため、とにかくたくさん仕入れて、海外の、特に香港のオークションで売っています。

まだ新しい会社なので、今後どうなるか、どういう経営が行われていくのかは未知数です。ただ、インフレには強い成長をしているので、盤石という銘柄ではないにせよ、おもしろい銘柄だといえるでしょう。

バリュエンスHD<9270> 日足(SBI証券提供)

バリュエンスHD<9270> 日足(SBI証券提供)

株価は一時5,000円超まで上昇し、今は上昇が終わって下落が続いている状態です。これは中身が悪いわけではなく、新興銘柄は上下が激しいものなので、下がったときには買いのチャンスが訪れておかしくないと思います。

Next: インデックス投資もアリ。インフレに合わせて資産を守る意識が必要

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