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日本政府には頼れない「インフレ貧乏」をどう防ぐ?今日からできる3つの資産防衛策。物価上昇に強い7銘柄も=栫井駿介

インフレ対策でオススメの7銘柄

インフレ対策の具体的な銘柄として、私がオススメするのは下記の通りです。

・日用品:花王<4452>
・資源:三井物産<8031>・三菱商事<8058>
・インフラ関連: NTTデータ<9613>
・証券:SBIホールディングス<8473>
・高級品:コメ兵HD<2780>・バリュエンスHD<9270>

なぜこれらの銘柄がオススメなのか、詳しく各銘柄について解説していきましょう。

<日用品:花王>

まず最初は日用品を扱う銘柄から、花王<4452>です。

花王はビオレ・メリットといったシャンプーや、子供用の紙おむつメリーズ、洗剤衣料用洗剤のアタック、それから食器用洗剤キュキュット等を扱っており、皆さんの生活に密着した商品を作っている企業です。そういった商品のため、非常に業績・売上高も安定しています。

最近では少し好景気というところもあり、値上げを行い、新製品を投入することによって値上げが効を奏して、この利益も増加傾向にあります。

またスーパー行くと分かる通り、花王の商品はかなり高いシェアを占めているため、他の銘柄、他のメーカーが入る余地はなかなかない状態になっています。

花王<4452> 日足(SBI証券提供)

花王<4452> 日足(SBI証券提供)

仮にインフレになったとしても、使い慣れた商品を買い続ける可能性が高いため、業績が崩れるとは考えられにくいです。特に目先増えるということを考えなければ安心して持っていられる銘柄といえます。もちろん少しでも安いときにコツコツと買い増すことが長期投資の王道です。今は配当利回りが2%程度あるため、資産株として持っておくことも考えられます。

<資源:三井物産/三菱商事>

資源というのは石油・あるいは金属、銅、鉄、鉄鉱石等のことです。

それらを取り扱う銘柄は商社であり、特に資源への偏りが大きいのが三井物産<8031>です。

セグメント構成を見ると一目瞭然ですが、売上高を見ると分散しているように見えても、生活産業は利益率が必ずしも高くありません。

利益の構成を見ると、金属資源が2,400億円、売上比にした利益の割合では39.4%。それからエネルギーの利益が2,200億円、構成比利益の構成比で35%。色々やっているように見えて、三井物産の中で利益を出しているのは、ほとんどエネルギー・資源エネルギー関係だということが分かります。

インフレになった場合、エネルギーはインフレに従って上がる商品であるため、三井物産の価値も必然的に上がっていくことになります。

株価を見ると、バフェットが商社に投資したということもあり、最近でも大きく上昇しました。
1つは割安感からというところもあり、インフレを意識した動きでもあるといえるでしょう。

三井物産<8031> 日足(SBI証券提供)

三井物産<8031> 日足(SBI証券提供)

上がっているときに無理に投資することはないと思いますが、花王と同じく資産株として持っておくのも良いでしょう。

同じように三菱商事<8058>も売り上げに関してはその他が多いように見えて、利益で見ると金属資源・天然ガスが多い状態です。

三菱商事<8058> 日足(SBI証券提供)

三菱商事<8058> 日足(SBI証券提供)

結局、商社は資源によって左右される部分が大きいといえるでしょう。※例外なのが伊藤忠で、同社は生活産業で伸ばしてきた商社です。

Next: なぜインフレに強い?NTT、SBI証券、コメ兵、バリュエンスを分析

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