この円安は典型的な政策の失敗
参考までに日本の10-12月の成長率は、0.7です。アメリカは5.5です。円安基調は分母の円が小さいので理解できると思いますが、成長率の差が4.8で、20%近く円安になるのは、異常です。
つまり、あまりにも政府、日銀が金利差を喧伝した結果がこれなのです。みなそれに同意し、過剰なポジションを構築した。そこにファンドという投機がトレンドに乗った……ということが今回の円安だと思います。
典型的な政策の失敗ですが、相も変わらず、言語不明瞭で聞く気も起きない会見を行う黒田さん。早々にお引き取り願った方がよい、と思います。アジア通貨危機の反省(当時の国際局長は黒田氏)がまったく活きていません。
黒田さんは国際的に有名な金融理論家ですが、やっていることは根性とか気合とかセンチメントの類が多すぎるように思います。パウエル氏と比較すると、手腕の巧拙の差がありすぎるように思います。
どちらにしてもドル円はアメリカGDPまでは円高方向に動くように思います。その後、5月中旬の日本GDPと続きます。全体的な流れとしては中国の好調は続くと思いますので、全体的には人民元安、円高となるのでしょう、と予測をしています。
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『角野實のファンダメンタルズのススメ』(2022年4月21日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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