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「空き家」相続は突然に。“負の財産”にしないための4つの選択肢と対処法=牧野寿和

<(2)賃貸で貸す>

「空き家」になった実家が

・鉄道の駅に近く交通の便がいい
・商業施設が近隣にある
・文教地区である

といった、戸建て住宅を借りる人の需要を満たす立地であれば、建物をリフォームして、戸建て賃貸住宅として貸すのもいいでしょう。

また、建物は解体して、土地を整地して、駐車場として貸すこともできます。

この場合は、次の項目「(3)売却」で、見ていきますが、建物の解体の費用や土地の費用などが、必要になります。

ただし、複数の子どもがいた場合、次の世代を考えると、上述の「(1)親族が住む」と同様に、リフォームや建物の解体といった費用を兄弟姉妹が共同で出し合い、みんなで貸主になることなく、兄弟姉妹のうち、実家を相続したひとりが、家主として貸すことが大切になります。

<(3)売却>

土地建物ごと売却して現金化もできます。

この場合、建物が築古の場合は、建物を解体して更地にして売却したほうが、高く売れることもあります。

相続する人が決まってから、売却するのであれば、解体費用は相続する人が支払い、売却して得たお金も相続した人のものです。

相続する人が決まる前に売却するのであれば、解体費用は兄弟姉妹全員で分担して支払い、売却して得たお金は、兄弟姉妹全員で分けます。

なお、解体費用は、その費用を知ることも必要です。しかし、売却をして得たお金が手元に入るまで支払いを待ってくれる業者もあるようです。

ここは、解体業者を決める前に、十分に打ち合わせをすることが重要です。

<(4)事業経営>

事業経営をすることもひとつの案です。

実家の土地を更地にして、例えば、コインランドリーやベーカリーといったお店を始める。

また、実家の建物を利用して、古民家風の喫茶店などを、始めることも考えることができます。

もちろん建物は、建て直してもいいでしょう。

事業経営をする場合は、上記の(1)から(3)とは違い、事業用の資金も必要になります。

Next: 「空き家」になったら、まずは専門業者に相談すること

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