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「在庫は4カ月」世界食糧危機へのカウントダウンが始まる。無効力のロシア経済制裁が世界に引き起こす大災禍=吉田繁治

ビットコインが暴落した理由

ロシアのウクライナ侵攻後の3月には、751万円に急騰したビットコインは、現在、389万円へと48%も暴落しています(時価総額は74兆円へと34%減少)。

ビットコインでは、ロシア人の超富裕者であるオリガルヒの利用(マネーの国外持ち出し)と、中国人が多い。オリガルヒは、親欧米派とプーチン派が混在しています。

出典:TradingViewのbitcoinチャート日足

出典:TradingViewのbitcoin/円チャート日足

ビットコイン(BTC)と他の仮想通貨では、2021年から、ビットコインを持っていなくても売ることができる「先物」の制度が作られています。米国金融は「オリガルヒ制裁」の目的で、ビットコインの先物売りを仕掛けています。

「マネー・ロンダリング(資金洗浄=脱税)を防ぐ」という名目での米国(シャドーバンク)による、ロシア・中国への金融制裁の一環です。先物の売り攻勢が終われば、再び1.5倍や2倍に向かって高騰するでしょう。

貿易封鎖がもたららすもの

金融制裁と同じ時期に、貿易封鎖も始まっています。

ロシアの名目GDPは、1.3兆ドル(170兆円:人口は1.4億人)です。韓国のGDP1.6兆ドル(208兆円)より少し小さい。輸出は3,371億ドル(43兆円:2021年)と、GDPに対して24%と大きい(日本はGDPの15%)。

貿易収支は1890億ドル(24兆円)という大きな黒字です。日本の経常収支の黒字13兆円(2021年)の1.8倍もあります(日本の貿易収支は、ほぼゼロからマイナス:所得収支が約20兆円)。

24兆円という大きな黒字は、外貨準備のユーロとドル買い、金買いになってきたのです。

外貨準備は6,300億ドル(82兆円)と大きく、日本1.3兆ドル(170兆円)の48%です。ロシアが輸出大国、外貨準備大国であることがわかります。

Next: 言葉だけの禁輸措置。ロシアの貿易黒字は世界3位に浮上する

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