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コロナ終焉を見据えてニーズ急増「DX関連銘柄」狙い目の日本企業4社はこれだ!チャート分析=田嶋智太郎

富士通<6702>:行政のDX化支援の需要増加

いまやDX支援事業を営む企業と言えば、富士通の名を外すことはできない。同社は、かつて携帯端末や個人向けパソコンなどのハードウエアを主力としてきたが、米アップルや中韓勢などとの競争激化で、2010年代から事業再編を進めてきた。ハードウエアから脱却し、ソフトウエアを軸とした「DX企業」への転換を経営戦略に掲げる。

2023年3月期の連結純利益(国際会計基準)が、前期比53%増の2,800億円になる見通しだと発表。前期に早期退職を募集した影響で人件費が減るほか、海外拠点などを活用した開発の効率化で、IT(情報技術)システム開発の採算が上向く。

営業利益は82%増の4,000億円となる見込み。企業や行政のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援の需要が増えるほか、半導体部品子会社の堅調が続く。

富士通<6702> 週足(SBI証券提供)

富士通<6702> 週足(SBI証券提供)

足元の株価は、コロナ・ショック時の安値から、21年2月高値までの上昇に対する50%押しの水準で下げ止まって切り返し、以降はもみ合う展開。当面の焦点は、一目均衡表の週足「雲」を上抜けるかどうか。上抜けると、週足のMACDがプラス圏に浮上すると見られる。

インターネット・イニシアティブ<3774>:DX推進を支えるインフラ企業

同社はネット接続の草分けで、法人向けシステム構築、クラウド、セキュリティに強い。
足元は、企業の旺盛なデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を背景に、法人向けのネット接続サービスの販売や、システム開発の受注が伸びる。言うなれば、同社は多くの企業のDX推進を、インフラ面から支える役目を果たしているわけである。

主力のSIも大型案件の受注残が豊富。システム運用等の継続課金が伸びる。結果、23年3月期の通期業績は2桁増収増益が見込まれており、株価は昨日(7日)年初来高値を更新する動きとなった。

インターネット・イニシアティブ<3774> 週足(SBI証券提供)

インターネット・イニシアティブ<3774> 週足(SBI証券提供)

長らく一目均衡表の週足「雲」に下値を支えられながら、上昇基調を継続しており、なおも強気の展開が続くものと期待される。

Next: DX化のコンサルティング「TIS」と経営・会計システムに強い「アバント」

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