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パソナ辞める竹中平蔵氏に「身の危険を感じて?」との見方。今後は“無敵の人”が跋扈する日本を離れ、海外からYouTuber活動を展開する「ガーシー化」が既定路線か

竹中平蔵氏が長らく務めてきたパソナグループの取締役を退任すると報じられ、大きな波紋が広がっている。

報道によると、「会長就任から10年以上が経過し、今後は若いリーダーに託したい」と、本人から退任の申し出があったとのこと。8月に開催される定時株主総会・取締役会を経て正式に決定し、今後は経営に直接関与はしないという。

小泉純一郎内閣時代に経済財政政策担当相に就任した竹中氏は、その後も金融担当相、郵政民営化担当相、総務相などを歴任。パソナグループ取締役会長は2009年8月から務めていた。

無敵の人たちの「第2の的」とされるとの危惧も

竹中氏も今年3月で71歳になったということで、一般的なリタイア・引き際のタイミングとしては、さほど違和感はないところ。とはいえ「会長就任から10年以上が経過」したのを一区切りというのであれば、2009年の取締役会長就任という経歴を見る限り、もう少し早く身を引いても良かったとも言えそうである。

SNS上でも、竹中氏退任の前兆を感じ取っていたという声はほとんどなく、総じて「急な話でびっくり」といった反応。となれば、つい先日あった安倍晋三氏の不幸な事件が、竹中氏による決断の引き金になったのでは……といった見方が多くあがるのも、無理のない流れだろう。

SNS上では、安倍氏の死去で政界での後ろ盾を失ったから、あるいは旧統一教会との関係性を探られそうになったから……など、様々な見方が飛び交っているが、なかでも大いに取沙汰されているのが「身の危険を感じているのでは」といったものだ。

小泉政権下で製造業の派遣労働を認める規制緩和などを行ったことで、非正規雇用者を大量に生み出し、若年層の貧困や格差拡大といった状況を招いたと批判されることも多い竹中氏。それによって大いに割を食った層が、今や40代あたりと、人生の優勝劣敗がほぼ確定するタイミングを迎えている。

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そんななかでも負け組確定といった向きのなかには、社会的に失うものが何も無いとして自暴自棄になる、いわゆる「無敵の人」に転ずる者も。有名私大に入るも中退という挫折を味わった後、人生逆転を果たせなかった安倍氏銃撃の犯人などは、まさにその典型的な一人だが、そういった層のなかで竹中氏を、次なる的として狙っている者がいないとは全く言い切れない、というのだ。

日本の安全神話を信じ切っていた竹中平蔵

もちろん、テロや暗殺が許されない行為であることは言うまでもないが、とはいえ竹中氏は過去にネット上の動画で、話題が戦前の二・二六事件に及んだ際に「社会的に非難されることはたくさんあるけど、殺されることは多分ないから」と豪語していたこともあり、そういった動きなど出てくるハズもないと相当に見くびっていたフシがある。

さらに動画といえば、竹中氏は過去に「竹中平蔵のせいにしても一生給料は上がらないぞ」と煽りまくり、視聴者からのヘイトを大いに集めていたことも。これも竹中氏が、日本の安全神話といったものに対して疑いが一切なかったゆえの行為だったのだろう。

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とはいえ、安倍氏の事件があった直後には、さすがに相当な危機感を抱いたのか、自身のYouTubeチャンネルに「要人警護の重要性 しかし全てを止められるわけではない」という動画を更新

動画内で竹中氏は、SPのさらなる人員拡充など、要人警護のシステムを根本的に変革する必要があると訴えたのだが、これに対し視聴者からは「次は自分だって心当たりがあるんですね」といった趣旨の多数のコメントが。今の竹中氏の状況を「自業自得」だと捉える向きは、こうしてみるとかなり多いようである。

もしも竹中氏が「無敵の人」からの襲撃を恐れているのであれば、彼に恨みを持つ人物はそれこそ全国に無数に存在することも考えられ、日本国内だとどこにいても不安が拭えないということで、ドバイなど海外へ向かうのではとの見方も。今後は危険が伴う日本に戻ることもできず、どこか海外から近年肝いりのYouTuberとしての活動を展開するという、まるでガーシーこと東谷義和氏のような活動スタイルになることも、大いに考えられそうだ。

Next: 「これ以上の利権誘導は難しいと、早々に船を降りたのかな」

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