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なぜインデックス投資が最強なのか。名著『ウォール街のランダムウォーカー』に学ぶ日本人に最適な投資戦略=佐々木悠

インデックスとは何か?

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そもそもインデックスというものがなぜ生まれたのか?ということを考えていきましょう。(考えていくことで)あなたがインデックス投資を自信を持って進めていけると思います。ぜひ参考にしてみてください。

では、インデックスとは何かという話なんですが、大前提として我々はできるだけリスクが少なく、なおかつリターンが欲しい、ローリスクハイリターンが一番嬉しいですよね。

それを目指した研究というのがあるんです。このようにいろいろな事象、例えばこの銘柄であれば、リスクはこの辺りでリターンはこの辺。けれどもこっちの銘柄はリスクが低いけど、リターンは同じくらいだから、こっちの方が良いなど、いろいろな検証したところ、一番リスクが低くて、リスクのわりにリターンが取れているという点があります。「他の線よりもリターンが取れている点がある」というふうに考えました。これが効率的ポートフォリオ、あるいは効率的フロンティアと、いうような金融理論です。

上記図表の星の場所を見つけるにはどうしたらいいかということから、生み出されたのがインデックスです。星のところが一番リスクが低くて、なおかつリターンが高い。そのために必要なことが、時価総額加重平均という方法です。時価総額加重平均とは、いろいろな企業の大きさ、時価総額、そのウェイトを考えて、それを平均化したもの。つまりいろいろな企業を分散して、その重さも考えて、平均したものを指します。それで生み出されたものがインデックスです。

この時価総額加重平均を基にして作られた指標というのがどういうものか。それがいわゆるMSCIワールドインデックスであったり、S&P500という指数であったり、トピックスというふうな指数なのです。

こういった背景には「できるだけリスクを低くしてリターンを取りたい」という金融理論があります。そのために生み出されたのが、いわゆるインデックス、要するに指数、ベンチマークというふうなものなんです。

インデックスに対して投資をしていくことで、少ないコスト、なおかつ低いリスクが実現できるということになるのです。

低いコストっていうのはどういうことかというと、一度時価総額加重平均というものを決めてしまえば、TOPIXに入ってる銘柄とか、S&P500に採用されてる銘柄って決まってますよね。それとまったく同じように投資をすればいいんだから、調べる手間がない。お金を預かってどんどん運用する側からしても、手間がかからないので、我々消費者からしても、低いコストが実現できている、そういった仕組みになっているんです。

インデックスへの投資戦略

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では、インデックスへの投資戦略はどうしたらいいのか?まずはインデックスの特徴について解説しましょう。

<インデックスの特徴その1:簡単>

特徴の1つは「簡単」ということです。お金を実際に動かす側、投資信託のファンドマネージャーの人たちにとっても、まったく手間がかかりません。私たちもその人たちにお金を預けるだけで、簡単にインデックスに投資ができる。

<インデックスの特徴その2:低コスト・低資金>

さらには、低コスト低い資金からできる。これはどういうことかというと、実際にS&Pに採用されている500社を、私たちが自分の金でやろうと思ったら、莫大な資金が必要になってしまいます。しかしインデックス投資信託を使えば、少ないお金(1,000円とか1万円とかの少額)から始められるのです。

<インデックスの特徴その3:分散>

効率的なポートフォリオを組むために大事な要素「分散ができる」ということも特徴の1つです。これはアメリカや日本など世界のいろんな地域に分散するということと、さらに時間で分散するといったやり方もあります。

<インデックスの特徴その4:パフォーマンス>

インデックスというものは、基本的にはいろいろな指標の目標となっています。ある意味、良くも悪くも平均なんです。しかしこの平均的なものを確実に取れる、それがインデックス投資の特徴なのです。

<インデックスで取るべき戦略その1:世界分散>

できるだけ地域を分散させた方がリスクが低くなります。

<インデックスで取るべき戦略その2:長期>

長期的投資が効果的です。短い期間では、テクニカル分析と同じような話になってしまいます。できるだけ長く時間をとってやる。そのためには、早く始めた方が良いということも書かれています。

<インデックスで取るべき戦略その3:積立>

そして最後に、いわゆる時間分散のために積立です。小さく小さく、少なく少なくコツコツやっていく。それがインデックスへの投資戦略です。

Next: 日本人向けの投資戦略は?/インデックスを上回る投資法はあるか

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