iDeCo/つみたてNISAの活用方法
では、私たち日本人がどうしたらいいか?このインデックスの投資戦略として具体的には何をしたらいいのかという説明をします。
日本でインデックス投資を行うのであれば、iDeCoとつみたてNISAをやるのが一番良いと思います。
<iDeCoについて>
iDeCoとは、公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金制度。つまり老後資金のための準備をしてくださいというものです。
<つみたてNISAについて>
つみたてNISAとは、少額から始められる非課税制度。これは年金というような縛りはなくて、教育資金であったり、住宅資金だったり、その用途を問わず様々なところで活用できる。それがつみたてNISAです。詳しい説明は、今回は省かせていただきますが、こういったものを活用する。
さらに言うと、このiDeCoとつみたてNISAの中で、どういったファンド、どういった投資信託を選べばいいのかというところになります。
今回は3つ挙げさせていただきます。
- eMAXISシリーズ
- 楽天でいえば、全世界株式
- アセマネOne(アセットマネジメントOne)が運営している「たわらシリーズ」
非常に手数料も安いですし、インデックスに投資ができます。商品も数多く取り揃えておりますので、この3つが特におすすめです。
インデックスを上回る投資法はあるのか?
ここまでで、このインデックスへの投資が「効率的かつハイパフォーマンスである」ということがよくわかっていただけたのかなというふうに思います。
ただし、投資家であれば、こんなことを考えるはずなんです。
「平均だけじゃ嫌だ」
「平均ということは、それより上があるんでしょ」
この本の中でも、インデックス投資でしか我々は利益が生み出せない。そのように考えることは、子どもに対して「もうサンタクロースはいない」と言うことと同じこと。だから諦めなさいと。
そうなんです。投資家であれば、インデックスで積立をしているだけでは物足りない。そのように感じるんですね。
では、インデックスを上回るためには何をしたらいいのか?
基本的には、テクニカルもファンダメンタルズも駄目。しかし、この本の中で1つだけ、難しいけれども、これなら良いのではないかということも、しっかりと提案されています。
それが「バリュー投資」です。
バリュー投資、割安株に対して投資する、企業の価値に対して投資する。そのバリュー投資というのはなんぞやというところも解説させていただきます。
バリュー投資とは何かというところなんですが、このウォーレン・バフェットに代表されるバリュー投資家という人たちは非常に多くの利益を上げています。
この本の中で、なぜバリュー投資がそこまでズタボロに言われていないかというと、やはりこういった実際に成功している人たちっていうのが一握りではあるんですけれども、存在するから否定しきれないと思います。
図のようにずっと企業の本質的価値が上がっていく。そういった企業に対して投資をすることが前提なんですけれども、株価は先ほど言ったように、テクニカル的な要素、急な株価の変動というのがあります。
企業の本質的価値に対して割安だと過小評価されている。こういったところで、投資を始めることによって、この企業の本質的価値が伸びていったときに株価も上がっていくはずだ。
そうやって株価が急に下落して本質的価値からして、どう考えても割安だというふうなタイミングで入る。それがバリュー投資なのです。