4-1.持ち家
自分の持ち物の中で、資産価値があり、整理に時間がかかるもののひとつは不動産です。具体的には、持ち家です。
ご自身、それに配偶者ともに亡くなった後、持ち家は、通常、子どもに相続します。
そして、相続した子どもが、その家を今後どうするのか考えます。
・自分(子ども)家族が住む
・孫が住む
・リフォームして借家として収益を得る
・建物をリフォームや建直しをし、商売を始める
・売却し現金を得る
といった方法を考えることができます。
しかし、売却をするにしても、そのための建物の解体といった費用が必要になることもあります。
また、子どもがすでにほかの所に持ち家があり、住んでいれば、上記の利用をすることなく、物置きとして使っても、事実上「空き家」の状態になることもあります。
しかし「空き家」の状態になっても、相続人(相続後は所有者になる)が、防火・防犯の面でも、その家を管理することが必要です。
また、固定資産税や都市計画税も、納付しなくてはなりません。
ここにも費用が必要になります。
従って、持ち家をどのようにするのか、その方法によっては、持ち家を引継ぐ、つまり子どもの家計に負担がかかることが懸念されます。
4-2. 金融商品
金融商品には、
・現金
・銀行への預貯金、
・株式、債券、投資信託
・保険商品
などが該当します。
運用しながら、資産を増やしていってもいいのですが、高齢になれば心身が衰弱しかねません。
意に反した取引をしないように、金融商品の取引をする年齢を事前に決めておきます。
そして、その年齢に達した後の取引は、子どもなどの助言をもらいながら続ける。または、株式、債券、投資信託といった、元本の保証のない金融商品は止めて、現金化してもいいでしょう。
また、加入中の保険商品は、老後の生活に入る前に見直し、また、高齢になってからの新規の加入は、本当にその保険商品の保障が必要なのか、子どもや親族に相談してから、加入するかを決めた方がいいでしょう。