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65歳以上に聞いた「現役時代にやらずに後悔していること」最も多い回答は?老後からでも十分に間に合うのに悔しがるワケ=川畑明美

投資をしなかったことを後悔する

アンケートの統計を取ってみると、3位は「運動や健康に関することをしなかった」でした。こちらは、70代以降の方に多かった回答です。

2位は「人生の計画を立てなかった」でした。次のような回答が寄せられています。

「老後に必要なお金の準備ができなかった」「50歳を超えると給与が減るとは知らなかった!」「ねんきん定期便もきちんと見ていなかった」「学びを忘れていた!」「子育てが一段落したところで、再就職を考えればよかった」「もっと自分のためのライフプランを考えるべきだった」「夢を持つこと、実現に向けて努力することを早く始めたかった」。

まだ60代の方ですから、再就職も可能です。今からチャレンジできますので、人生計画(ライフプラン)を考えていきましょう。十分に間に合います。

そして最も多かった回答は、「投資をしなかった」または「勉強せずに投資をして失敗してしまった」でした。

長期投資は含み損を受け入れる投資

投資をするということは「リスクを取る」ということです。そして投資におけるリスクは、リターンと同義語です。

つまり「リスク=リターン」となりますので、リスクをコントロールすることが大事になります。高リターンばかり求めてしまうと、高いリスクを受け入れることになります。

また長期投資をよく理解することも大切です。

長期投資とは、短期間で売買を繰り返すことなく、長期にわたって金融商品をそのまま持ち続ける投資のことです。投資期間が長くなるにしたがって、リターンが安定してきます。

注意したいのは長期投資は、必ずしも「ずっとプラス」になることではありません。どんなに分散投資をしてもマイナスになることがあるのが前提です。

どんな株価指数でも、上下を繰り返しながら、5年・10年・20年と長期間保有することで、購入時よりもリターンを得られる可能性が高くなるというものです。購入したらプラスのまま右肩上がりに推移するものではありません。

金融商品が買った時よりも時価が値下がりしている状態を「含み損」といいますが、長期投資では、この含み損を受け入れる必要があります。含み損の状態で売却しなければ「損の確定」にはなりませんが、一定期間の「含み損」を想定していないと、長期投資でも失敗してしまうのです。

65歳以上から投資を始めても十分に間に合う

長期投資の「長期」とは、厳密な定義はありません。1年以上とする場合もありますし、5年以上、10年以上を指すこともあります。

私は少なくとも5年以上を長期投資とする前提で、教えています。なので、65歳以上でも十分に間に合います。

逆に短期投資の場合は「できるようになる」までに時間がかかります。なので、長期投資でも短期投資でも、「早くはじめる」ことが資産を増やす最短の道なのです。

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image by:Quality Stock Arts/ Shutterstock.com
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教育貧困にならないために』(2022年12月5・6日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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