借金地獄からの生還。不動産投資は時間が味方する
そのため、筆者も一時は茫然自失状態に陥りました。
しかし、気を取り直して、その後もずっと、筆者はコツコツとローン返済を続けていくことで、残債を減らす道を選ぶ他、ありませんでした。
それからもう、10年前後にも及んだ苦闘の日々が始まったのでした。
それでもコツコツ返済を続けることで、やがて残債も減っていくのです。
そして、懲りることなく、新規投資もできるようになってくると、ようやく借金地獄から抜け出せるようにもなったのでした。
資産のマイナス状態がゼロに戻り、さらにプラスを加えていける状態にまで戻っていったのでした。
こうして、一時は大損して、かなりの借金を抱えていましたが、時間の経過とともに、いずれの不動産物件も大きな収益を生んでくれるようになっていきました。
筆者の若い時代のここまでを振り返ると、お気づきになったかと思いますが、不動産投資というのは、長い年月という「時間を味方にする投資」ということなのです。
借金地獄に陥っても破綻しなければ、ギリギリ状態で家賃収入を得て、たとえ持ち出しはあっても、コツコツ借金を返していけば首の皮一枚で命脈が保てた──というわけなのです。
バブル崩壊という大激震は、「時間を味方につける」ということを、しみじみと実感させてくれる出来事だった次第です。
低金利時代が生んだサラリーマン大家さんブーム
その後、日本経済はバブル崩壊以降ずっと低調ですが、不動産価格がバブル崩壊でグーンと下落しました。
やがてデフレ不況も追い打ちをかけて、低金利政策が常態化していきます。
皆様ご存じの通り、「ローン返済額<家賃収入」という今の状況が訪れたわけなのです。
多額の借金をして、不動産賃貸物件を買うほど、ローン返済額よりも、家賃収入のほうが大きいため、イールドギャップ(利回りの差)で、儲かるというカラクリが生じるようになったのです。
もちろん、これはこれで危ういカラクリでもありますが。
こうして今の時代、サラリーマンの間でも不動産投資に乗り出す人が増え、「サラリーマン大家さん」と呼ばれるような不動産投資ブームが到来しているのです。
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