2025年3月期の業績見通しは、売上高が前年比プラス5.1%の2,700億円、営業利益はマイナス10%の165億円を見込んでいます。業績予想の最大の要因は、ゲーム事業の減益です。これは『ELDEN RING』の急拡大による反動の影響です。
一方、主力の出版・IP創出事業は売上が前年比プラス9.5%、営業利益が前年比プラス28%の予想です。電子書籍が市場の成長を上回るペースで成長する見込みです。
なお、この業績予想にはサイバー攻撃の影響は含まれていません。サイバー攻撃の影響が長引けばさらに業績が悪化する可能性が高まります。また、バリエーション上も決して割安とは言えない状況です。そのため、今すぐに投資するのは難しい状況にあると考えています。このサイバー攻撃を経てKADOKAWAがどのように成長するのか、今後も注目していきたいと思います。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
』(2024年6月14日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。