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翻訳センター<2483>が好調〜需要高水準で2桁営業増益・3期連続増配予想

翻訳センター<2483>(JQS)は、70言語に対応した専門性の高い翻訳サービスを主力として、通訳サービスや国際会議運営なども展開している。需要が高水準で、17年3月期は2桁営業増益・3期連続増配予想である。株価は安値圏でモミ合う展開だが、調整が一巡して出直り展開だろう。(『日刊株式投資情報新聞』)

足元の株価は安値モミ合いも、調整一巡後の出直り展開に期待

企業向け翻訳サービス事業を主力に業容拡大

翻訳センター<2483>(JQS)は、特許・医薬・工業・法務・金融分野などの企業向け翻訳サービス事業を主力として、派遣事業、通訳事業、語学教育事業、コンベンション事業などを展開している。

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翻訳事業では専門性の高い産業翻訳に特化している。グループ全体で約6300名の登録者を確保し、対応可能言語は約75言語と国内最大規模である。また取引社数は約4400社、年間受注件数は約6万4000件に達している。

16年3月期の事業別売上構成比は翻訳事業73.2%(特許19.6%、医薬25.8%、工業・ローカライゼーション20.8%、金融・法務6.8%)、派遣事業9.5%、通訳事業6.8%、語学教育事業2.3%、コンベンション事業5.9%、その他1.8%である。

通訳や国際会議運営などに業容拡大

業容拡大に向けて、12年9月に通訳・翻訳・国際会議運営のアイ・エス・エス(ISS)を子会社化、13年6月にアイタスからIT関連のローカライゼーション/マニュアル翻訳事業の一部譲り受けた。14年10月には医薬品承認申請・取得に関するメディカルライティング業務を専門に受託する子会社パナシアを設立した。

15年7月には、米国の調査会社Commom Senese Advisory社発表の「世界の語学サービス会社ランキング2015」において4年連続でアジア1位にランクインしたと発表した。また15年7月には通訳者・翻訳者教育事業を展開するアイ・エス・エス・インスティテュートが、インバウンド需要の増加に対応すべく電話通訳オペレーター養成講座を開設した。

15年8月には、工業・ローカライゼーション営業部が「Microsoft Visual Studio2015日本語版」の実機翻訳レビューにおいて適切なフードバックを行った功績が認められ、マイクロソフト米国本社から表彰された。

グループ再編では15年3月、ISSが100%所有する人材紹介事業のISSコンサルティングの全株式を同社代表取締役関口真由美氏に譲渡した。協業関係は継続する。15年12月には連結子会社の国際事務センターを当社に吸収合併した。グループ内で重複する経営資源を集約し、さらなる顧客サービスの拡充と効率的な業務運営を図る。

16年2月には連結子会社である中国・北京東櫻花翻訳有限公司を解散すると発表した。08年7月に設立して中国国内で事業展開する日系企業の翻訳案件獲得に取り組んできたが、市場動向や事業環境の変化を勘案した結果、収益確保が困難な状況が継続すると判断した。なお清算の日程については、現地の法律に従って必要な手続きが完了次第、清算完了の予定としている。また16年3月期業績に与える影響は軽微としている。

Next: 翻訳サービス、通訳、国際会議の需要は拡大基調

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