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翻訳センター<2483>が好調〜需要高水準で2桁営業増益・3期連続増配予想

17年3月期は2桁営業増益・3期連続増配予想、需要高水準

今期(17年3月期)連結業績予想(5月12日公表)については、売上高が前期(16年3月期)比4.5%増の96億円、営業利益が同15.9%増の6億20百万円、経常利益が同16.0%増の6億20百万円、純利益が同7.0%減の4億円としている。配当予想は同2円増配の年間55円(期末一括)としている。3期連続増配で、予想配当性向は23.1%となる。

純利益は前期計上の特別利益(投資有価証券売却益)を見込まず減益だが、主力の翻訳事業が伸長し、増収効果や販管費抑制効果で2桁営業増益・経常増益予想である。売上総利益率は同0.1ポイント低下の42.0%、販管費比率は同0.7ポイント低下の35.6%の計画である。

事業別売上高については、翻訳事業が同4.6%増の70億40百万円(特許が同4.5%増の18億80百万円、医薬が同5.2%増の25億円、工業・ローカライゼーションが同4.3%増の20億円、金融・法務が同4.2%増の6億60百万円)で、派遣事業が同2.1%増の9億円、通訳事業が同4.4%増の6億60百万円、語学教育事業が同3.2%増の2億20百万円、コンベンション事業が同9.0%増の6億円、その他が同5.2%増の1億80百万円の計画としている。

中期経営計画で18年3月期ROE10%以上目標

15年5月策定した第3次中期経営計画(16年3月期~18年3月期)では、目標数値として18年3月期の売上高110億円、営業利益7億50百万円、純利益4億50百万円、ROE10%以上を掲げている。また営業利益率については中期的に8%を目指すとしている。

重点施策としては、顧客満足度向上のための分野特化戦略のさらなる推進、ビジネスプロセスの最適化による生産性向上、ランゲージサービスにおけるグループシナジーの最大化を推進する。需要は拡大基調であり、中期的に収益拡大基調だろう。

株価は調整一巡して出直り

株価の動きを見ると、安値圏3000円台前半のレンジでモミ合う展開だが、2月の年初来安値2801円まで下押す動きは見られず、調整一巡感を強めている。

6月8日の終値3155円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS237円45銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間55円で算出)は1.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1855円74銭で算出)は1.7倍近辺である。なお時価総額は約53億円である。

翻訳センター<2483> 週足(SBI証券提供)

翻訳センター<2483> 週足(SBI証券提供)

週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形となり、13週移動平均線を割り込んで調整局面の形だが、大きく下押す動きは見られない。調整が一巡して出直り展開だろう。

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日刊株式投資情報新聞』(2016年6月10日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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