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恋人やパートナーとの別れ回避!「報酬とコスト」の心理テクニック=ゆうきゆう

判断=「報酬」-「コスト」

この理論の中では、人間がある相手との関係を結んだり続けたりするかどうかを、「報酬」と「コスト」の差によって判断する、と考えます。

すなわち式にするなら、

判断=「報酬」-「コスト」

報酬は、相手と付き合うことによる「幸せ」や、「自分の価値が高まる」などのプラスの要素。コストは、その関係を維持するのに必要な、お金や時間や労力などのマイナスの要素です。

すなわちこの理論によれば、人間は、報酬が大きくコストが低いほど、今の関係に満足し、その相手との関係を続けていこうと考えるわけです。

たとえば現在は、ほとんどの人が携帯を持っています。よってほとんど気兼ねせずに、個人から個人へ電話をすることができます。

これが1つの家に1つしか電話がなかった時代だったら、「お父さんが出たらどうしよう…」などと考えたりと、余計な勇気が必要だったわけです。

「あの、○○さんはいらっしゃいますか?」
「おりません」ガチャ

あったはずです。こんな悲劇…。時には、どう考えても本人の声のときも…。

この場合、苦労などの「コスト」が強いわけですので、電話をかけるほうは、それを上回る「報酬」がないと、その行動を起こさなくなります。言い換えるなら、よほど相手のことが好きでなければ電話しなくなる、ということ。

すると自然に人づき合いは、「少数の親密な友人(もしくは恋人)」が中心になっていきます。

しかし現在はカンタンに連絡を取れます。これは「コスト」が低いということですので、それほどの「報酬」がなくても、すぐに電話をすることができるわけです。よって、「それほど親密でない多数の友人」がたくさんできる、という状況になるのです。

よく「現代は人間関係が希薄である」と言われますが、このことも関連しているのではないでしょうか。

さらに相手の反応を見なくても送ることのできる「メール」という手段もありますので、その傾向はさらに強まります。

もちろん、すべてがこの社会的交換理論で説明されるほど、人の心理は単純ではありません。実際、「コストが上がるほど、その人の中での価値が上がる」という考え方もありますので…。

ただ「こういう見方もある」と考えていただければ、みなさんが何かに対して迷ったときに、一つの答えになるはずです。

できる限りの、コスト削減

また人間は、「報酬」-「コスト」の差が小さいのにその関係を変えられない場合、何とかしてその差を大きくしようと考えます

あなたが毎日のように彼氏に電話しているのにもかかわらず、彼氏が自分に対して冷たく接してばかりいるようなとき。

こんな場合、「その分がんばってもっと電話をしたり、尽くしたりする」という選択肢もあります。しかしほとんどの人がそれを選ばず、あえて「電話の回数を減らす」はずです。

これはコストを減らすことによって、相対的に「報酬」-「コスト」を大きくしようとしているわけです。

迷っているときの、もう1つの公式

さてこの話は、これだけでは終わりません。実はこの社会的交換理論から、「恋人を乗り換える場合の法則」が導かれるのです。

Next: 恋人を乗り換える場合の公式、3つの重要ポイント

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