<総合的な投資判断>
オリオンビールは、ビール市場全体が大きく伸びる市場ではない中で、沖縄という観光地の優位性と観光客数の増加を背景に、今後の成長が期待されます。沖縄県内での圧倒的な市場ポジションと「沖縄の顔」としてのブランド力、そして高い営業利益率は同社の大きな強みです。
これらの強みに加え、高い配当利回りを期待して、配当目的で投資を検討するのであれば「あり」と言えるでしょう。
ただし、県外・海外・EC事業が今後どれだけ業績に貢献するか、そして2026年10月に迫る酒税減税措置の廃止が財務に与える影響については、引き続き注意深く見ていく必要があります。
まとめ
オリオンビールのIPOは、沖縄経済を支える地域密着型企業の新たな挑戦です。沖縄独自のブランド力と観光客増加の恩恵を背景に、高い配当利回りが期待できる点は魅力的です。一方で、酒税減税措置の廃止や国内ビール市場の競争激化といったリスク要因も存在します。
投資を検討される方は、これらの情報を踏まえ、ご自身の投資戦略と照らし合わせて慎重に判断することをお勧めします。申込期間は2025年9月9日から9月12日までです。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。
『 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2025年9月9日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。