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「銀」を買う者だけが生き残る?日銀の「神風特攻」に怯える世界経済

メガバンクが談合して金と銀の価格を引き下げてきた

マックス・カイザーは、米連邦準備制度(Fed)の外国のエージェントである、JPモルガン・チェース、HSBC、スコシア(カナダの五大銀行の1つ)などのメガバンクが、金(ゴールド)と銀(シルバー)の価格が上昇してくると、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の先物取引において、各行と共謀していっせいに空売りを浴びせて値を下げてきた手口についても説明しています。<中略>

奇妙なことに、金(ゴールド)市場、銀(シルバー)市場における不正操作問題は、世界の商品市場に重大な影響を与えるにも関わらず、「LIBOR(ライボー)事件」として知られる、360兆ドル(当時の為替で約2京8000億円)にも上る米ドルの金利不正操作事件ほど騒がれていません。<中略>

発覚したJPモルガンによる950万トロイオンス分のシルバー空売り

貴金属市場における不正操作が明らかになったのは、2014年にドイツ銀行が、金(ゴールド)と銀(シルバー)の価格操作を行っていたとして訴えを起こされたことがきっかけとなりました。

このとき、ドイツ銀行が捜査当局に提出した資料によって、貴金属市場における価格操作は、バンク・オブ・アメリカ、英スタンダードチャータード、BNPパリバ・フォルティス、英銀バークレイズ傘下の部門によっても行われていたことが明らかとなったのです。

つまり、かねてから言われていたとおり、金(ゴルード)と銀(シルバー)市場においては、値を引き下げるために、「談合」が日常化していたということです。

さらに、その「談合」に加わっていたとされるのが、UBSとBNPパリバ・フォルティス、HSBC、スタンダードチャータード、ノヴァスコシアで、それは現在でも広がりを見せているのです。

すでに、ドイツ銀行に関しては、去年の10月、訴訟を起こした投資家たちに対して3800万ドル(約39億円)の損害賠償金を支払うことで和解に向かっていますが、これは、始まりに過ぎません。

銀(シルバー)の価格操作の主犯格、JPモルガンの場合は、多数の専門家と主流メディアが推算したところ、950万トロイオンス分の銀(シルバー)のショート・ポジションが発覚しています。

これは、レバレッジが効いているので、JPモルガンを筆頭とする銀(シルバー)価格不正操作のカルテルの思惑に反して、銀(シルバー)の値が上がった場合は、投資家が被る損害額は天文学的な数字になるのです。

JPモルガンは、銀(シルバー)の価格を意図的に引き下げて、これを買い漁り、銀(シルバー)の現物として退蔵していました。

この銀(シルバー)の量は、ビジネス・インサイダーによれば、同じく銀(シルバー)の価格不正操作によって起訴されたハント・ブラザーズ(Hunt brothers)と、そのカルテルが1980年代に集めた銀(シルバー)の約2倍に上るとのこと。

過去数年にわたって、一般投資家たちが見ていた金(ゴールド)や銀(シルバー)のチャートは、不正操作された価格を反映したものであって、市場の洗礼を巧妙にすり抜けた後の価格だったのです。

つまり、過少に評価された値であったということです。

この犯罪に加担していなかった他の銀行は、貴金属の値を下げていた銀行の当事者に対して刑事責任を求める裁判を訴えており、その結果、20人以上が刑事罰を受けるに至っているのです。

この問題は、まだ全貌が明らかになったとは言えません。

発覚するごとに、裁判所は妥当な和解金を提示して、この民間訴訟の熱を冷まそうとするでしょうが、それは「終わりのない闘い」になりそうです。

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