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「銀」を買う者だけが生き残る?日銀の「神風特攻」に怯える世界経済

金(ゴールド)は、1400ドルを超えないようにコントロールされている

メルマガパート1(第208号)で示したように、金(ゴールド)や銀(シルバー)などの貴金属は、中国人やインド人にとっては、経済の混乱時のときの保険と位置付けられています。

中国が、すでに値が上がり始めた金(ゴールド)を世界中から買い漁っているのは、西側のメガバンクによる不正操作によって過小評価されていることを知っているからです。

中国にしてみれば、多少値が上がっても、それは、迫りつつあるドル崩壊によって引き起こされるであろうハイパー・インフレから人民元の購買力の低下を防ぐための微小なコストと捉えているのです。

これに対して、西側の投資家は、金(ゴールド)や銀(シルバー)の資産をポートフォリオに組み込むことを嫌います。

理由は、金(ゴールド)や銀(シルバー)は金利を生まない「正貨」であるからです。

つまり、それは、本当の意味における「通貨」なのです。

ヘッジファンドやJPモルガンのような投資銀行が、「正貨」の取引によって利益を出すためには、その値を人為的にコントロールしてボラティリティ(価格変動率)を高める必要があります。

それが、今回の金(ゴールド)と銀(シルバー)市場における不正操作につながったわけですが、こうした手口に対して投資家たちが疑惑の視線を投げかけているのは、彼らが長期にわたって値を下げてきたことです。

隠された目的

彼らの隠された目的は、貴金属の現物を退蔵することであるはずです。

メルマガパート1(第208号)では、米国が保有している金(ゴールド)を、貿易取引の決済に充てている現実に焦点を当てました。

アジアは、もはや米ドルを信用しておらず、死刑宣告を受けた米ドルの代わりに金(ゴールド)での支払いを要求しているからです。

そして、米国拠点のCMEグループが英国王立造幣局(ロイヤルミント)との協力によって、金(ゴールド)の裏付けを持つゴールド・デジタル・トークンという新しいタイプの通貨の発行に本格的に取り組んでいることも、その背景にあるでしょう。
(※メルマガ第207号「中央銀行の仮想通貨から、うまく逃げおおせろ!」にて詳述)

金(ゴールド)と銀(シルバー)は、デリバティブ取引の主役です。

有力なインサイダー情報によれば、「金価格が1オンス1400ドルに達すると、それ以上、価格が上がらないようにするために、デリバティブの『売り』が自動的に発動するようにプログラミングされている」ということです。

この考え方は、金(ゴールド)の価格を抑えることによって、貴金属の価格が過熱しないようにするというものです。

万一、金が1オンス2,000ドルの最高値に達したら、どうなるでしょうか?世界のトレーダーは、連邦準備制度理事会(FRB)と、その代理人であるJPモルガンのようなメガバンクでさえ、もはや金価格を制御できないところまできたと判断して、金(ゴールド)を買い始めるかも知れません。。
(※ メルマガ第62号(パート2)「金価格は上昇しないよう不正に操作されている」にて詳述)

いや、そのボーダーラインは、もっと低くなりそうです。

理由は、金(ゴールド)の抽出と精製には1トロイオンス当たり、約1100ドルのコストがかかっているので、もし、1トロイオンス1300ドル、ないし1,400ドルで一般の個人投資家までもが金(ゴールド)を買うような事態になった場合、金鉱株が暴騰するからです。

そして、次の段階で、金(ゴールド)現物の底堅い値が形成されるのです。

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