第2のニクソン・ショックは「米ドルから仮想通貨への転換」だ
再度、図の米国10年債利回りの推移を見て下さい。
1980年代前半から、米国債利回りは、長期の下降局面へ入っています。これは、軍事的、経済的な覇権国である米国の国債に対し、1980年前半以降、安定的な需要があったことを示しています。2016年の反転を経て、いよいよこの長期の下降局面が変化し、1960年から1980年に示した上昇局面へ入ってゆくと見ています。
2016年は、1965年頃の時期だという見方です。
前回は、強いインフレ局面へ入ったとき、それまでの金を中心とした通貨体制が崩壊しました。次に高インフレ局面が訪れるとするなら、それは、ドルを基軸通貨とした紙のお金の体制が崩壊してゆく過程であらわれると見ています。
各国の中央銀行が仮想通貨を発行、国際取引の法整備が進む?
以前に紹介した通り、リーマンショック後の金融緩和によって、FRBは通貨供給量を過去に例を見ないほど、急激に増加させました。このつけが、これから徐々にインフレという形であらわれてきます(詳細は以前のメルマガ参照)。
それに加えて、来年以降、トランプ次期大統領が、積極的な財政出動を行います。そうなる理由が違っていても、状況は1965年以降と近くなっていると推測できます。
この見方が正しければ――
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※本記事は有料メルマガ『少額投資家のための売買戦略』2016年12月25日号を一部抜粋・再構成したものです。只今、2016年9月までのバックナンバーも無料公開中!ご興味を持たれた方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。
『『少額投資家のための売買戦略』』(2016年12月25日号)より一部抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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値動きには理由があります。一般的に言われているような確率や、需給の変化を見るだけでは、先のことなどわかりません。確率論や、統計データ分析をやりつくし、挫折を味わった経験があるからこそ、理解できた値動きの本質を書いてゆきます。