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ソフトバンクと楽天の「投資事業の凄さ」を真面目に語ってみる=シバタナオキ

ソフトバンクの自社投資分のIRR = 43-44%

楽天キャピタルは、コーポレートベンチャーキャピタルと呼ばれる、自社の貸借対照表の中から投資を行っていく形ですが、ソフトバンクの例も見てみましょう。

ソフトバンクは、現在ではソフトバンクビジョンファンドという外部の投資家から資金を集めてファンドを組成する形態を取っていますが、それ以前は自社の貸借対照表から投資を行っていました。

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ソフトバンクの場合、1999年~2017年までの18年間の間で、累計で$7B(約7,000億円)を投資して$110B(約11兆円)のリターンになっている、という記載があります。

IRRを計算すると、44%という非常に高い数字になります。

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実際のIRRを見てみると、アリババやヤフージャパンといった一部の大成功例が、IRRを大きくしていることがよく理解いただけると思います。

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仮にアリババを除いたとしても、IRRは43%と、非常に高い数字になっています。

単純にIRRだけを比べると、ソフトバンクの方が高い数字にも見えますが、ソフトバンクの方が18年という長い期間で計算しているのに対し、楽天キャピタルはまだ5年程度の実績しかなく、その中でもPinterestやLyftといった、今後さらに大きくなるかもしれない会社はまだ未公開のまま残っていますので、単純な数字の比較は避けるべきでしょう。

Next: 楽天やソフトバンクは、なぜ投資事業に邁進するのか?

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