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銀と大麦とブロックチェーン。貨幣史から見たビットコインの「本当の凄さ」=房広治

ビットコインのすごさ~どの通貨に対しても10倍以上の値上がり

ビットコインのすごさは、前述の3つの中の取引に使えるという機能だけしか持っていないのだが、ハイパーインフレを起こした国々の通貨とは逆に、他通貨との比較で価値が上がっているのだ。しかも、どの政府の後押しもなく、2017年には、対どの通貨に対しても10倍以上の値上がりをして、短期間で、時価総額(発行数かける通貨の価格)で、20兆円(※注:1680万コイン×160万円だと26.8兆円になるが、400万コインが紛失しているという推測で、実際に持ち主の意思によって使えるコインを1280万コインとして計算)にもなってしまったのである。

2017年は、はっきり言ってしまえば、金融のプロたちであるヘッジファンドマネジャーがほとんど株式市場のパフォーマンスを敗れてしまったのに対して、金融の素人で、ほとんど初めて「投資」なるものを経験した仮想通貨への投資家の勝ちの年であった。

JPモルガンのJamie Dimon氏は、ビットコインは詐欺であるとして、いつか終焉が来ると信じている。ところが、実際のビジネスをやっているRichard Branson氏は、率いるバージン航空グループで、いち早くビットコインでの支払いを受け入れるようにした。ビックカメラよりもずっと前からビットコインでの支払いを受け付けているのだ。

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ICOは何もプロダクトをローンチできていない

ビットコインは、最初の仮想通貨であり、改良の余地は大きい。COMSAのICOが日本で話題になったらしいが――

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※本記事は有料メルマガ『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』2018年1月5日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にご購読ください。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

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房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』(2018年1月5日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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