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間に合った日銀人事の国会承認。麻生大臣「抜き」で挑むG20の行方は?=久保田博幸

森友問題の影響で、麻生財務相「抜き」でG20に参加する日本。発言力低下が危惧されるが、駆け込みで人事案が国会承認された日銀総裁・副総裁はカバーできるだろうか。(『牛さん熊さんの本日の債券』久保田博幸)

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19日から始まるG20。日本は黒田日銀総裁と木原副財務相が参加

日銀総裁・副総裁の「不在」は免れた

学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる財務省の決裁文書書き換え問題で、国会が停滞し、今週、アルゼンチンで開催される20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に麻生財務相が出席できない事態となった。

このため日銀総裁と副総裁の国会同意人事にも影響が出ている可能性があったが、それは杞憂に終わったようだ。

参院は16日午前の本会議で、次期日銀総裁に黒田東彦日銀総裁、副総裁に若田部昌澄早大教授と雨宮正佳日銀理事を充てる国会同意人事案を与党などの賛成多数で可決した。同日午後に衆院での承認手続きを経て、正式に決まる見通し。

出典:参院、日銀正副総裁の人事案を承認 – 日本経済新聞(2018年3月16日配信)

現・副総裁の任期は3月19日まで、現・総裁の任期は4月8日までとなっている。もし国会での承認が4月8日以降まで得られないとなれば、日銀の総裁と副総裁が不在となり、その際の総裁代行は原田審議委員となるという事態もあり得た

しかし、野党側も国会の停滞で日銀の重要人事を採決させない事態が続けば、国民生活に影響を及ぼし、自らも世論の批判を浴びかねないとの判断から本会議開催を了承したようである(日経QUICKニュースより)。

これにより3月20日に日銀副総裁として、若田部昌澄氏と雨宮正佳氏が就任する。4月9日から黒田総裁が続投となる。

不透明要因がひとつ後退か

市場にとっては不透明要因がこれでひとつ後退したことになるが、それほど懸念材料視されていたわけでもない。

次回の金融政策決定会合は4月26・27日の開催となることで、日銀の金融政策の決定に影響が出る可能性もそれほど高くはなかった。

ただし、それまでに承認が遅れ、もし原田審議委員が議長となったら、とのような決定を下すのかというのも、恐いながらも見てみたい気がした。

Next: 麻生財務省「抜き」で始まるG20。日本の発言力低下が危惧される…

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