ザッカーバーグ氏の議会証言次第で株価は不安定に
フェイスブックの情報漏洩問題に関しては、ザッカーバーグCEOが「情報流出が発覚して以降、利用状況や広告収入に大きな影響はみられない」と発言しています。
ビジネス上に問題があるかどうかが、投資家の関心です。ここに問題がなければ、あとは規制をどうするのか、それに対して企業の対応やコストはどうなるのかがポイントになります。
10・11日に行われるザッカーバーグ氏の議会証言の内容次第では、株価は不安定になるとの指摘もありますが、まずは今後の動向を見守るしかないでしょう。
一方、この問題では、米議会上下両院の情報特別委員会の調査メンバーが、ロシアが情報を入手したかを調べているもようです。また、大統領選でのトランプ陣営に関わりを持つ企業が提供に関与したかも調査する方針といいます。
さらに、インターネット・リサーチ・エージェンシー(IRA)などのロシア機関がデータを利用したか、あるいは利用していた場合は選挙に影響したのかという点について、ロシア機関が取得した可能性があるデータ規模などを詳しく調べているようです。
まさか変なものが出てこないでしょうね。万が一、何かしらの「致命的な」証拠が出てくれば、トランプ大統領は終わりです。市場は大荒れになってしまうでしょう。
国際金融筋が、司法までも操れるのかどうか。おかしなことにならないことを祈るのみです。
ダウ平均の想定レンジは?
いずれにしても、5月末の米朝首脳会談の開催期限までは、まだまだ不安定な状況が続くでしょう。
しかし、今の状況で事態の悪化を望んでいる国はありません。市場を不安定化させながら、どこかで復活させるシナリオを描いているはずです。
いまの市場動向に振り回されないようにしながら、ついていきたいところです。
【ダウ平均株価:2018年の想定レンジ】
強気シナリオ24236ドル~28287ドル(18年末27996ドル)/弱気シナリオ20995ドル~25130ドル(18年末22790ドル)
【ダウ平均株価:4月の想定レンジ】
強気シナリオ25195ドル~26351ドル/弱気シナリオ23476ドル~24904ドル
【S&P500:2018年の想定レンジ】
強気シナリオ2614~3107(18年末3076)/弱気シナリオ2255~2734(18年末2419)
【S&P500:4月の想定レンジ】
強気シナリオ2724~2851/弱気シナリオ2529~2691
【ナスダック指数:2018年の想定レンジ】
強気シナリオ6747~8375(18年末8282)/弱気シナリオ5348~7199(18年末5702)
【ナスダック指数:4月の想定レンジ】
強気シナリオ7068~7472/弱気シナリオ6114~6826
日本株もまだ不安定
日本株もまだ不安定ですね。米国の動きに翻弄されています。海外投資家も売り姿勢に変化がなく、上値を追うには力不足です。現在の市場を取り巻く環境を整理しましょう――
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本記事は『江守哲の「投資の哲人」~ヘッジファンド投資戦略のすべて』2018年4月9日号の一部抜粋です。全文にご興味をお持ちの方は、バックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した米国市場や金、原油各市場の詳細な分析もすぐ読めます。
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・マーケット・ヴューポイント~「米中貿易戦争は売りか」
・株式市場~米国株は投資家心理が改善せず、日本株も不安定
・為替市場~ドル円に変化の兆し
・コモディティ市場~金は上昇、原油は下落
・今週の「ポジショントーク」~我慢の時期
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『江守哲の「投資の哲人」~ヘッジファンド投資戦略のすべて』(2018年4月9日号)より一部抜粋
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株式・為替・コモディティなどの独自の市場分析を踏まえ、常識・定説とは異なる投資戦略の考え方を読者と共有したいと思います。グローバル投資家やヘッジファンドの投資戦略の構築プロセスなどについてもお話します。さらに商社出身でコモディティの現物取引にも従事していた経験や、幅広い人脈から、面白いネタや裏話もご披露します。またマーケット関連だけでなく、野球を中心にスポーツネタやマーケットと野球・スポーツの共通性などについても触れてみたいと思います。