日銀がわざわざデフレが続くような政策を取っている
これは同様に、日銀の当座預金残高にもあてはまります。銀行が日銀の当座預金にお金を積むのは、金利が高いからです。
日銀が、金利を高めにして金融引き締めを行えば、当座預金残高はどんどん増えます。逆に、金利を低めにして金融緩和を行えば、日銀の当座預金残高は減ってくるはずです。金融緩和のもとで、当座預金を積むと実質的に目減りしてしまうからです。
このように「日銀の金融政策が本当はどうなのか」は、企業の内部留保の推移と、日銀当座預金残高の推移をみれば、わかるということです。
金融緩和を行えば、これらは、不利(=目減りする)となりますから、減ってきます。これらが、増えているということは、実は日銀は金融緩和を行っていないということです。
日銀は、わざわざデフレが続くような金利水準(短期金利を高め)に設定しているというわけです。金融緩和と量的緩和は違うということです。
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『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』(2018年9月26日号)より抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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