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「値上げは敵」に騙されるな。日銀が自らデフレを誘発する愚かさ=児島康孝

インフレとデフレ、どちらがよいのかは一目瞭然

月収20万円で毎年パンの値段が30円ずつ上がるという状況と、月収10万円に減ったが、パンの値段は変わらないという状況。いったいどちらが良いのか、ということです。

もちろん値上がり自体は、生活を圧迫する誰でも嫌なものです。しかし、昔の経済が好調だった頃の日本でも、物価は上昇していました。

このフェイク識者の話は、物価の上昇が心理的に歓迎されないことに付け込んで、生活そのものを破壊するデフレを肯定するという、たちの悪い話です。

こうしたフェイクニュースをみかけたら、経済が好調だった頃の日本がどうだったのか、思い出してみましょう。

ところが、日本経済が好調だった頃や、物価の上昇、定期預金に金利がつくことをまったく知らない世代が増えてきているのが実情です。

以前の感覚からすると、金利や物価上昇がないなんてウソでしょ? という、おかしな世界に日本は陥ったままということです。

日銀は金融緩和を「していない」

では、なぜ日本でデフレが続くのか? これは、日銀が実は金融引き締めを行っているからです。

「世の中、みんな“日銀の大規模金融緩和”と言っている。新聞もテレビでもやってたよ」というのもごもっともです。

しかし、日銀は、もっとも重要な政策金利(短期金利)の設定で、金利を高め(=引き締め、デフレ誘導型)にしているのです。

つまり、株を買ったり、量的緩和はしていますが、肝心の短期金利は高めなのです。

短期金利の設定はエアコンの温度調整のようなもので、経済や景気、国民生活に大きく影響します。

物価上昇率に比べて短期金利が2%ぐらい低ければ、金融緩和となります。雇用喪失などが起きた後なので、これぐらいしっかり金融緩和をする必要があるのです。

FRBやECBはこれをやったので、景気が上昇し、インフレ率も戻ってきています。

Next: デフレが続くのは当たりまえ? 日銀はむしろ金融引き締めを行っている…

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