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遺産なんて欲しくない? 子どもからは言えない「迷惑相続」を避ける方法=牧野寿和

子どもが助けて欲しい時とは?

一方、子どもの立場ではどうでしょうか。

よくある相談は、住宅を購入するときに住宅ローンで融資を受けようとして、返済が滞りなくできるかどうか?といった内容があります。

この場合は、その方の収入や勤続年数、購入予定の物件価格など、一般的な金融機関が住宅ローンを融資するときの審査基準にあたる項目を伺います。

それに加えて伺うことは、親から援助してもらえるかということです。

それに対する答えは、「すでに援助してもらえる金額がわかっている」「ある程度は期待できるのでこれから話してみる」「まったく期待できない」のいずれかでしょう。

なかには、「親が亡くなればある程度のお金の相続あるだろうが、生存中は期待できない」という方もいらっしゃいます。

生活に支障がなければ生前に援助を

確かに、親には親の生活があり、その費用を削ってまで子どもに援助することは難しいでしょう。

ただ、援助が必要なときに子どもの手助けをする

その時期がたとえ生前であっても相続にあたりますが、資産を有効に使えるときに援助すること(お金を有効に回すこと)が大切です。

親は今後どのくらいの生活費が必要で、現在の貯蓄などの資産で生活が成り立つのか。それは、シミュレーションをすれば検証できることです。

検証して問題がなければ、子どもがお金を必要としているときに渡してもよいのではないでしょうか。

住宅購入資金に限らず、子どもからは(お金のことを含めて)相続のことは聞きづらいという話を、私は相談者から聞いています。

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