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遺産なんて欲しくない? 子どもからは言えない「迷惑相続」を避ける方法=牧野寿和

子どもはすべて相続したいとは限らない

このように、子どもが必要なときに相続できればよいのですが、スムーズに相続できない場合もあります。

特に、親の資産に相続税がかからない場合(繰り返しになりますが、親が亡くなれば相続税を払わなくても相続は発生します)は注意が必要です。

このような場合に、親が子どもたちに自身の資産をどのように相続させるのかを決めておかないと、子どもたちが後々もめる原因につながりかねません。

例えば、相続資産が「戸建の住宅」「土地」「銀行の預金」があり、子どもが複数いた場合。まず親が、その資産をどのように分けたいのか。親は原案を考えて、子どもに提示する必要があります。そして、子どもの方から意見があれば、親と子ども全員で協議し、結論を遺言書にするなりして、親が亡くなったあとスムーズにできるようにするのが基本でしょう。

ただ、これでも問題が解決できない場合もあります。

使えない不動産をもらっても…

例えば、子どもがすでに住宅を購入していたとします。親が亡くなり、住む人がおらず空き家となる築古の住宅を相続したいでしょうか?

また、家具など長年使い込んだものが多く残ることが想像できる場合、それらを処分する費用は誰が負担するのでしょう?

子どもが複数いると、相続をした後でお互いに費用を出し合って建物を壊し、土地を売却して、そこで手に入ったお金を均等に分けるでしょう。このケースは、まだお金が生まれる場合です。

更地にして売却しても、家を壊す費用や家財の処分費などの方が高くなったら、相続をした子どもが費用を負担することになり、「相続を放棄した方が得」となりかねません。

この例は極端な例ではありますが、親が子どものためによかれと思ってする相続でも、子どもにとっては、負担になることもあるのです。

率直に話し会える関係構築が重要

親が相続を受けると子どもの家計収支にどんな影響があるか、ここは親を尊重しながらも、率直に親に話すべきでしょう。また、時には親子だけで直接話し合うより、信頼できる親戚の方などに間に入ってもらうのもよいでしょう。

酷な表現ですが、親自身の財産で負の継承となるものは、親が自身で処分するようにお願いすることも、子どもからできる相続の準備のひとつです。

率直に相続したくないものについての話ができる親子関係が大切です。

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【人生の添乗員(R)】からのワンポイントメッセージ』(2018年9月26日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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