会社の未来を想像する
いくつかの事例を理解できたら、今度は投資しようとしている企業が同じようなことにならないか、目をつぶって想像してみることです。ビジネスからもたらされる現金の流れを想像することで、どこに危険が潜んでいそうか気がつくことがあります。
自分の頭で想像することは、投資において不可欠です。これは危険の兆候を見破るだけではなく、将来の成長性を見出すためにも役立ってきます。投資の成果を見通す羅針盤は、株価チャートではなく自分の頭の中にあるのです。
もし、会社の将来を想像してみて何も浮かばないのであれば、その会社に対する理解が足りません。その場合は、まだ投資を控えるべきです。この状態で投資しても、投資の実力が付くことはないでしょう。バフェットも次のように言っています。
リスクとは、“自分が何をやっているかよくわからない時”に起こるものです。
逆に言えば、自分の頭で想像できるようになれば、賢明な投資家としての第一歩を踏み出したことになります。会社の未来をいろいろ想像してみて、投資を楽しむことから始めましょう。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取扱いには十分留意してください。
本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2018年10月16日)
※太字はMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。