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仕手株の値動きに追随する「提灯買い」は有効? – 矢口新の『トレードセンス養成講座』

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今回の解答

その他の問題

比較的小型の銘柄に大きな投機資金を入れて価格や出来高をコントロール、株価を急騰させ、短期のうちに利益を得ようとするいわゆる「仕手筋」。彼らに追随して提灯買いを入れ、仕手株で安定的に利益を得ることは可能でしょうか?

正解は・・・
(1)仕手株の価格や出来高はある意図をもってコントロールされているため、普段なら有効な各種テクニカル指標がまともに機能しないことも多い。追随しても安定して利益を上げるのは難しく、ギャンブルの域を出ない
市場価格は大量に売買すれば変動します。比較的小型の銘柄に大きな資金を注ぎ込めば、思い通りに株価を動かすことは可能です。ところが、自分が売り買いしたコストで利食えるかと言うと、それがなかなか難しいのです。

正解は(1)の「仕手株の価格や出来高はある意図をもってコントロールされているため、普段なら有効な各種テクニカル指標がまともに機能しないことも多い。追随しても安定して利益を上げるのは難しく、ギャンブルの域を出ない」となります。

相場がファンダメンタルズだけを反映して動いていると信じている人は落胆するかも知れませんが、相場は誰かが売り買いすれば動くのです。

その売り買いには、実需を背負った売買もあれば、価格を思い通りに動かそうとする売買もあります。

前者は経済のファンダメンタルズを反映していますが、後者にまともな理由は必要ないのです。私は後者を仮需と名付け、市場にボラティリティを与える存在だと見なしています。

ファンダメンタルズを反映する実需はトレンドをつくります。実需の売り買いは、市場に売り買いされたものの余剰や不足をつくり出しますので、その影響は長く続くのです。

一方、仮需による売買は、買ったものは時間の問題で売り払い、売ったものは買い戻しますので、価格の上げ下げ、つまり、ボリティリティをつくるのです。

この辺りの詳しいところは、ブログにまとめていますので、参照して下さい。

参照:タペストリー第2理論(Tapestry Theory #2)

大量の売買は、大きなボラティリティを作ります。つまり、大量に買うと急騰します。大量というのは、比較の問題ですから、小型株だとまとまった買いを入れるだけで急騰するのです。

ここで機関投資家ならば、評価益という形の利益を「確定」することができますが、投下資金を回収するには、実際に買ったものを売る必要があります。そこで、大量に売ると急落しますので、なかなか自分のコストで売り抜けることは難しいのです。

大手の金融機関のディーラーなら、相場が簡単に動くことを実感として知っています。為替や国債などといった、流動性の高い市場でも、下手に売買すると動いてしまうのです。つまり、大きく買うと思った以上にコストが高くなり、大きく売ると思った以上にコストが安くなるので、市場の流動性に応じた適度のサイズで売買することを心掛けています。

一方の仕手筋などは、相場を動かすことが目的ですから、市場の流動性よりはるかに大きなサイズで売買します。資金が無尽蔵にあるわけではないので、流動性に劣る小型株などを狙うのです。

自分だけが買って上げたところで、自分が売りを出せば急落し、まず、儲けることはできません。そこで材料がある銘柄を探し出して、あるいは、様々な材料を流して、追随買いを誘うのです。追随買いがどんどん入ってくれば、自分は売り上がることで、見事に儲けることができます。つまり、あなたの追随買いは、仕手筋の思う壺なのです。

こうして仕手筋などと書くと、強面のうさん臭い連中を思い浮かべ、騙される方が不思議だと思うかも知れません。

ところが、2008年7月に高値をつけた後に急落した原油や、2010年2月に29年ぶりの高値をつけ、1~2ヶ月で半値ほどに下落した砂糖なども、同じようなものなのです。

つまり、流動性と比較して異常な量で買い上げ、需給をかたって追随買いを誘い、材料を提供した当人はきっちりと利食っているのです。原油などは、著名なヘッジファンド・マネージャーは書物まで書きました。

これはほんの一例で、どの市場にも、相場を意図的に動かそうとする人たちで溢れています。あのサブプライム証券化商品でも、下げると思っている業者が、相場の転換点近くで投資家に追随買いをさせていましたので、同じようなものと見なしていいでしょう。

仕手筋に限らず、相場を動かしている人たちの後追いは禁物です。つまり、「評判(ブーム)」になっているものに追随していては、いつかババをつかませられることになるのです。また、そんなことしていては、いつまでたっても自分の力はつきません。

せっかく相場を始めたのですから、相場力がつく方法を学びましょう。私は、個人投資家の方々が、自らの相場力を伸ばせるように、本講座、著書、ブログ、メールマガジン、また「生き残りディーリング塾」などで奮闘中です。ご利用ください。

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