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バフェットの師・グレアムのバリュー投資法。その哲学と心構え=小浜研二

投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏が師と仰ぐのが、「バリュー株投資の父」ことベンジャミン・グレアム氏。今回はその「グレアム流バリュー投資」の哲学と心構えについて、そのエッセンスをメルマガ「株式投資図鑑の銘柄情報」の小浜研二さんが紹介します。

グレアム流バリュー投資術、銘柄の見つけ方と心構えとは?

グレアムが行っていたバリュー株投資の「考え方」

バフェットは、自らの投資スタイルについて「85%はグレアム」と言うほどグレアムのことを尊敬しています。実際に彼は駆け出しの頃、自らの意思でグレアムの下で学び、働いていたのです。

バフェットの師というくらいですから、その投資スタイルは長期投資です。長期投資の中でも、特に「バリュー投資」と呼ばれる割安に評価されている株への投資の元祖と言われています。

バリュー株投資とは非常にシンプルなものです。株式の価値は本質的には企業が生み出す将来収益の合計ですから、それよりも安い株価が付いていれば「ディスカウント」されているということができます。

グレアムは株式の本質的な価値(ファンダメンタルズ)と実際の株価の差のことを「安全域」と呼び、将来的に本質的な価値で評価されることでリターンを得られると考えました。

チャンスは伝統的大企業にあり。バリュー株の「見つけ方」

しかし、株式の本質的な価値を見つけるのは簡単ではありません。株式の価値は「将来の」収益によって形成されます。未来のことは誰も完璧に予測することはできないでしょう。

そこで、グレアムは将来の予測がしやすい株式に目をつけました。すでに盤石な経済基盤を築いている大企業であれば、過去の業績を見ることで将来の業績をある程度予測することができると考えたのです。

例えば、過去10年平均の1株あたり利益にPER15倍をかければおおよその株式の本質的価値が見出せます。何らかの要因により実際の株価がそれよりも安くなっていれば、「安全域」が生じ投資のチャンスが生まれているということになります。

バリュー株投資の「心構え」。本質的な価値を信じ、考えを貫くことが重要

バリュー株投資で重要なのは、周りの意見に惑わされないということです。株価が下がって「安全域」が生じるのは、多くの場合その株に対して市場が悲観的になっている時です。悲観論に惑わされず、本質的な価値を信じて投資できる強い心が必要なのです。

グレアムは次のような言葉を残しています。

「自分だけで考えろ、正確に考えろ」

【関連】山崎和邦氏「十年兵を養うはこの日のため」が示す投資の極意とは?

株式投資図鑑の銘柄情報』(2015年10月12日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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