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日本郵政グループ上場は四半世紀ぶりの変化点。日本経済復活の加速に期待=櫻井英明

11月4日に上場する日本郵政グループ3社。ラジオNIKKEI『ザ・マネー』や『投資知識研究所』でパーソナリティーを務める櫻井英明さんは、今回の上場はようやく立ち直りつつある日本経済の流れを加速する「大きな変化点」になるのではと期待を寄せています。

日本郵政グループ上場が日本経済にもたらす変化とは

郵政株の上場が貯蓄から投資への流れを進める

NTTフィーバーからまもなく30年。そしてその後のバブル崩壊から25年経ちました。世代が一つ回転して、そして今度は日本郵政の上場。株式市場に日々接していると、大局観を見失いがちになります。

でも大きな流れの変化は常に市場に存在しているもの。特に政府の持ち株売り出しが相場の変化点になることは多かったように思います。

なぜ、郵政を民営化したのでしょうか。その原点に立ち戻れば、長い間海外からの開放圧力があったことは否めません。そして海外マネーが求めているのは1700兆円に及ぶ臆病な国民金融資産の活用。その代表が低金利に甘んじても着実に増加している「ゆうちょ」だったことは一つの理由でしょう。

目先のネガティブな理由をアレコレと数え上げればキリがありません。でも、フリーでフェアでグローバルな金融ビッグバンが宣言されたのが1997年。20年近くの時間を使ってようやく一里塚にさしかかったというところでしょうか。ゆうちょ上場を起爆剤として、マネーの移動を図り、貯蓄から投資への流れを加速させようという動き。これを見逃してはいけないでしょう。

アベノミクスをきっかけとして金融緩和と円安を背景にようやく立ち直ってきた日本経済。その国民的流れを加速させるのがゆうちょの上場と考えても良いと思います。

21世紀はお金にお金を生ませる時代

「どうせ株式市場なんていつかはいつかは損する」とか「売れば儲かる株式市場」。こういう思考法が市場に蔓延していたのが20世紀。しかし21世紀になって15年も経ちました。環境が整備されてきた株式市場が時には主役の座に立ってもいいタイミングではないでしょうか。自分の資産と自分の人生は自分で守るという方向性は変わりません。

知恵を絞ってお金にお金を産ませる時代となってきました。定期預金が大好きという人もたくさんおられます。でも、低金利の継続で本来もらえたはずの預貯金金利がどこかへ行ってしまいました。

20世紀はお金を預けておけば自然に増えた時代。21世紀は自分でお金を働かせなければいけない時代。その時代の変化には否応なく対応していかねくてはなりません。

近著(『いよいよ来るぞ!! ゆうちょ相場でイヤになるほど儲けたければ株を買いなさい』)では日本の株式市場の現在・過去・未来を通じた投資原則を述べてあります。変動する株式市場にどう対応するか。そして、動きを捉え、どう行動するか。相場を取りまく指標の持つ意味や相場に影響する心理の問題などをちりばめてあります。市場と対峙して35年。まだまだ真髄に触れる域には達していませんがその中間点としての総括の意味も込めてあります。

市場は驚きを求め儲けを追求する場所。夢も希望もその中で示現されるはずの場所。郵政株の上場をきっかけにそれぞれの個々人の株式市場の成長の一助となれば幸いと考えています。

【関連】「日本郵政の、日本郵政による、日本郵政のための官製相場」が始まる

「兜町カタリスト」』2015年10月9日号より一部抜粋
※太字、見出しはMONEY VOICE編集部による

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